シェルについて

ArchiCADのシェルは、さまざまな用途に利用できる現実的な建築物要素です。シェルは、建築物の全体的な外観から単一のカスタムオブジェクトに至るまで、さまざまなモデル要素に使用できます。

基本的なシェルの作成

シェルは、平面図または3Dウィンドウで作成できます。以下の3つの形状のいずれか1つを使用します。

押出

回転

ルール

Shell3Sample.png 

これらの基本的なシェルの作成は簡単です。より複雑なシェルを作成するには、グラフィック編集(回転、開口部の追加、任意の形状への輪郭の切り取りなど)を行います。

シェルのグラフィック編集」を参照してください。

シェルの構造

他の組み立て要素と同様に、シェルの基本的な構造はビルディングマテリアルから取得されます。これはシェルツールの設定で指定します。

シェルは(壁、スラブ、屋根と同様に)複合構造に設定できます。シェルの構造が複合構造である場合は、そのシェルの厚さを[オプション]→[属性設定]→[複合構造]で定義して、塗りつぶしの厚さの合計と等しくします。

複合構造のシェルでは、「基準側」材質は複合構造の設定で最初に表示される複合構造の層です。

注記:選択した複合構造を編集するには、コンテキストメニューから設定にアクセスします。

EditSelectedComposite00060.png 

シェルはメンブレン(表面)とメンブレンの片側にアタッチされたシェルボディ(本体)から構築されます。

メンブレンは、必要に応じてシェルの設定の[モデル]パネルで材質を上書きするために、シェルの基準側として定義されます。シェルボディは「下面」になり、基準側が上面になります。

ShellRefSide.png 

RefSideShell1.png 

シェルボディをシェルメンブレンの反対側に移動する場合、[反転](シェルの設定または情報ボックス)を使用します。

RefSideShell2.png 

平面図でのシェルの表示

平面図でのシェル表示は実際の3D形状に基づきます。したがって、平面図でシェルのソリッド編集の効果を確認できます。

シェルは表面塗りつぶしを表示できます。屋根と同様に、シェルの材質のベクトルハッチングを反映するように設定できます。これはビルディングマテリアルまたは(上書きがオンの場合)その上面材質上書きで定義されます(シェルの設定の[表面塗りつぶし]にある[材質の塗りつぶしを使用]チェックボックスをオンにします)。

シェルの接続

交差部(接合部)の組み立て要素(シェルを含む)における動作の詳細:

要素の交差」および「要素の結合:屋根、シェル、モルフ」を参照してください。

屋根と同様に、シェルは切り取り要素であり、連動するモデル接続に関与します。つまり、シェルを他の要素に合わせて切り取り、正確な形状と複合構造を構築できます。

屋根/シェルで要素を切り取る」を参照してください。

シェルの開口部

シェルには、穴と天窓を配置できます。

シェルに開口を作成」を参照してください。

シェルに吸引

ArchiCADの吸引機能はシェルに使用できます。新しい壁、柱、梁、またはオブジェクトタイプの要素を配置する場合、[吸引]機能を使用すると、既存のシェル上に直接配置でき、配置した要素の高度が採用されます。

吸引」も参照してください。

このセクションのトピックは次のとおりです。

押出シェル

回転シェル

ルールシェル

シェル作成の簡単なワークフロー

シェルに開口を作成

シェルの開口を編集する

シェル輪郭線を定義

シェルまたはシェル開口の辺をカスタマイズする

シェルのグラフィック編集

屋根/シェルで要素を切り取る