リストの表示

計算で使用される要素の範囲は、平面図における現在の選択内容によって異なります。

何も選択されていない場合、全ての要素が使用され、タイプその他の条件でリストコマンドのリスト設定によってフィルタ処理されます。

要素が選択されている場合、その要素だけが使用されます。

要素の範囲をより具体的に指定するには、[リストを設定]コマンドを使ってフィルタを定義します。

プロジェクトにおいて要素が選択されているときにリストタイプウィンドウを開くと、リストコマンドの条件と選択内容との間に競合が発生する場合があります(例えば、現在の選択内容にも窓とドアが含まれているときに窓の建具表を選択した場合)。

[オプション]→[作業環境]→[画像処理と計算]をクリックすると表示される[選択要素の計算]ポップアップメニューに、この状況を管理するための3つのオプションが表示されます。

SelElemPopUp.png 

[全て一覧表示]オプションを選択すると、選択された要素の全てがリストで計算されます。フィルタ条件に合致していない要素も計算に含まれます。

[フィルタの使用]オプションを選択した場合、リスト設定用に定義されたフィルタが、選択されている要素に適用されます。この条件に一致しない要素は無視されます。

[警告の表示]オプションを選択すると、競合した場合に警告が表示されます。上記の2つのオプションのいずれかを選択できます。

例:

DisplayingListsFloorPlan.png 

壁をリストする基本テキストリスト設定、壁のレイヤー、およびユーザーIDが存在する場合、結果は次のようになります。

DisplayingListsResult1.png 

ただし、上記の選択を矩形選択で行い、リストすると、次の警告が表示されます([オプション]→[作業環境]→[画像処理と計算]で警告の表示を行った場合)。

DisplayingListsAlert.png 

[フィルタの使用]を選択すると、ArchiCADは選択した全ての要素を取得し、その要素の中で、リスト基準(壁のリスト)を満たす要素だけをリストするため、結果は次のようになります。

DisplayingListsResult2.png 

[全て一覧表示]を選択した場合は、現在の選択範囲の全ての要素(2 つの壁、1 つの窓、および2つのドア)が、フィルタに関わりなく、リストされるため、結果は次のようになります。

DisplayingListsResult3.png 

注記:この処理では、複数フロアの選択方法(濃い矩形選択)も有効です。濃い矩形選択の場合、矩形内の全ての要素が選択範囲に含まれてリストされます。