ArchiCAD 17からArchiCAD 16への保存し直し

ビルディングマテリアル

ArchiCAD 17からArchiCAD 16に保存し直すと、ビルディングマテリアルは、物理的特性(熱伝導率)とともに切断塗りつぶしに変換し直されます。以下の設定および変更についても考慮する必要があります。

基本および複合構造要素の表面はビルディングマテリアルから失われ、要素ベースの設定が代わりに使用されます(「旧式の交差方式」をAC17で使用したときと同じ結果)。

断面形状の表面から押し出しの指定変更が失われます。

可能な場合、接合部順位が要素優先度として使用されます。

交差の優先度により、999の設定範囲が16に変換されます(等分されます)。

接合部がArchiCAD 16の交差方式に戻ります(「旧式の交差方式」をAC17で使用したときと同じ結果)。

スラブの基準面は上部に戻りますが、交差形状は変わりません。

壁の基準線は定位置のままですが、(以前「基準線側」と呼ばれていた)「外側」からのオフセットを使用するようになります。

断面図での内部躯体構造の関連寸法設定

プロジェクトをArchiCAD 16に保存し直すと、断面図ビューの躯体構成要素ベースの関連寸法(ArchiCAD 17の新機能)は、固定寸法に戻ります。

スラブの躯体ベースの基準面

全てのスラブ基準面がスラブの上面に戻ります。物理モデルは変更されません。

壁の基準線

バージョン16に保存し直したArchiCAD 17プロジェクトの壁の基準線は、以下のように再定義されます(物理モデルは変更されません)。

AC17の反転オフ外側、内側、躯体外側、躯体内側、躯体中心 = AC16の適切なオフセットを含む右

AC17の反転オン外側、内側、躯体外側、躯体内側、躯体中心 = AC16の適切なオフセットを含む左

AC17の反転オフ中心 = AC16の中心

AC17の反転オン中心 = AC16の中心 + 定位置ミラー

フロアへのリンク

トップリンクを設定した要素(壁、柱、ゾーン)は、ArchiCAD 16では、「リンクされていない」固定高さ要素として再定義されます。これらの高さの値は、ArchiCAD 17での現在の高さに対応します。

湾曲梁

ArchiCAD 16に保存すると、湾曲梁(ArchiCAD 17の新機能)はプロジェクトから削除されます。

ドア/窓の抱き

ArchiCAD 17に保存し直したプロジェクトの全てのドアと窓の抱きは、壁面に固定されます。ドア/窓形状の位置は、変更されません。