一覧表の条件を定義する

一覧表の[一覧表設定]の[基準]パネルで最初の行を選択し、一覧表に含める項目の条件を選択します。単純な要素リストの場合は、[要素タイプ]を選択します。

CriteriaDoor.png 

[値]列で目的の要素を選択します。例えば、ドアリストを作成するために、「要素タイプはドアであること」を唯一の条件として選択しているとします。

DoorList.png 

新しい基準を追加する

新しい基準を追加するには、[追加]ボタンをクリックします。

SchedulePlus.png 

要素タイプがオブジェクトタイプ要素である場合、[追加]ポップアップから「オブジェクトパラメータを追加」オプションを使用できます。表示されるダイアログボックスで目的のパラメータを選択し、基準として追加します。

基準としてIFCプロパティを追加するには、[追加]ポップアップから「IFCプロパティを追加」を選択します。表示されるダイアログボックスで目的のプロパティを選択し、基準として追加します。

これで要素タイプの基準(窓など)をもう1つ選択できるようになります。最初の行([要素タイプ 等しい ドア])の「及び/又は」フィールドが編集可能になります。この例では、「又は」を選択しています。

DoorWindowSchedule.png 

2つの値(ドア、窓)が「論理和」文として結合され、作成される一覧表には窓またはドアのいずれかである要素が全て含まれます。

一覧表の範囲を絞り込むには、新しい基準を追加します。例えば、2階以上にあるドアおよび窓だけの一覧表が必要な場合は、ダイアログボックスの下部分の[追加]ボタンをクリックして新しい基準を追加します。

次に、[基準]リストから[フロア]を選択し、行に目的のフロア値(>=2)を入力します。

ScheduleStory.png 

この例では、要素タイプに関する 2 つの基準のいずれかに加え、フロアの条件も満たす要素が全て一覧表に表示されます。つまり窓またはドアであること、および指定したフロア範囲に配置されていることの両方の条件を満たす要素が表示されます。

必要な基準を追加して一覧表を定義します。例えば、構造機能クラス(構造耐力要素/非構造耐力要素など)に応じてリストされる要素を絞り込むことができます。

ColumnStructural.png 

追加オブジェクトパラメータとIFCプロパティ

[追加]ボタンの右端にある黒の矢印を使用すると、以下の追加パラメータ/プロパティにアクセスし、基準として使用できます。

[オブジェクトパラメータを追加]:オブジェクトタイプの要素を要素タイプとして選択しており、特定のパラメータの1つを追加条件として使用する場合は、このコマンドをクリックします。

表示されるダイアログボックスでロード済みライブラリを参照し、必要なパラメータを持つライブラリ部品を検索します。パラメータを選択し、[追加]をクリックします。このパラメータは、[基準]リストに一覧表示されます。

[IFCプロパティを追加]:IFCプロパティを一覧表の基準として使用する場合は、このコマンドをクリックします。

[IFCプロパティを選択]ダイアログボックスに、プロジェクトの全ての要素に定義されている全てのIFCプロパティが表示されます。 表示されるプロパティは、要素の設定ダイアログボックスでオンにしているプロパティのみです(したがって、これらのプロパティはプロジェクトをIFC形式で保存する場合にエクスポートされます)。

注記:表示するプロパティをフィルタするには、[IFCプロパティを選択]ダイアログボックスの上部にあるコントロールを使用します。

特定のIFC要素タイプを選択します。または

任意のプロパティセットおよびプロパティ名のテキスト文字列によりリストをフィルタします。

[IFCプロパティを選択]ダイアログボックスで検索条件として使用するプロパティをクリックします。Ctrl+クリックを使用すると、複数のプロパティを選択できます。

[条件として追加]をクリックして、[一覧表設定]ボックスに戻ります。これで、選択したIFCプロパティが一覧表の基準として追加されます。

複雑な基準の定義

「AND(および)」および「OR(または)」論理演算子の意味を覚えておいてください。

ANDで組み合わせた2つの記述が基準となっている場合、記述の両方が真である場合にのみ、基準に一致します。

例えば、レイヤーが「壁-間仕切り」AND(および)要素タイプが壁の基準があるとします。一覧表には、指定されたレイヤー(1)および壁(2)である要素のみリストされます。

ORで組み合わせた2つの記述が基準となっている場合、両方の記述のうちORの一方またはORのもう一方のいずれかが真である場合に、基準に一致します。

例えば、要素タイプが壁、OR(または)スラブ、OR(または)柱の基準があるとします。一覧表には、壁、またはスラブ、または柱のいずれかであるあらゆる要素がリストされます。

したがって、ANDを使用する基準は両方の記述が真でなければならないため、より制限されます。

ORを使用する基準は記述のいずれか1つが真であれば十分なため、制限がより緩やかです。

複数の要素タイプをリストするときは、要素タイプをOR記述で結び付ける必要があります。

例えば、要素タイプが壁OR(または)スラブの基準を指定します(要素タイプをANDで結び付けると(例:要素タイプが壁AND(および)スラブ)、要素は壁およびスラブであることはできないため、一覧表には何も表示されません)。

必要に応じて、[一覧表設定]の開き括弧"("および閉じ括弧")"の列を使用して、基準をネストすることで、より複雑な基準を指定することができます。行を選択して、括弧の列の下のポップアップをクリックし、括弧または括弧なしを選択します。

Parentheses.png 

設定を論理的に成立させるには、それぞれの開き括弧に、それに対応する閉じ括弧を指定する必要があります。誤って論理的に対応しない括弧を指定すると、[条件不正!]という警告がパネルの下部に表示されます。

複雑な基準の例

特定のレイヤー上にある全ての壁、スラブおよび柱をリストするとします。

この基準に一致する要素は、以下である必要があります。

1.特定のレイヤーに配置されている

および

2.壁またはスラブまたは柱のいずれか

正確な結果を得るためには、3つの要素タイプを括弧で囲んでグループ化する必要があります。下図の括弧は、3つの要素タイプをグループとして囲んでいます。

括弧の中では、図のように3つの要素タイプはOR記述で組み合わせられている必要があります。要素は壁要素およびスラブ要素の両方であることはできないことに留意してください。要素はいずれか1つです。

ComplexCriteria.png