3Dエンジン

3Dエンジンは、ArchiCADにおける3Dモデルの生成を制御する組み込み設定です。デフォルトでは、次の2つのエンジンが提供されています。

インターナル(I)

OpenGLエンジン

エンジンを選択するには、[表示]→[3D表示設定]→[3Dウィンドウ設定]に移動して[3Dエンジン]ポップアップを使用するか、[表示]→[3D表示設定]メニューの下部にあるエンジンコマンドを使用します。

1.インターナル
インターナルは、3Dウィンドウで作業するのに最も便利です。インターナルエンジンによって生成されたビューにはベクトルパターンが表示され、印刷しやすくなっています。インターナルエンジンは、シンプルでわかりやすい、ナビゲーション可能な3Dビューをテクスチャなしで生成します。このインターナルエンジンは、写真画質を必要としない単純な建築表現や、レンダリングを使用せずに3Dウィンドウから直接出力する場合に合わせて最適化されています。インターナルエンジンではOpenGLよりも多くの視覚化エフェクトを実現できますが、通常、ほとんどのマシンでナビゲーションとモデルへのアクセス速度は遅くなります。

InternalEngine.png 

2.OpenGLエンジン
高性能のOpenGLディスプレイカードを使用している場合、3D用OpenGLエンジンを使用することをお勧めします。ベクトル 3Dハッチングなどの一部のエフェクトや、3Dウィンドウの内容をベクトル2D図面として保存する機能は、OpenGLでは使用できません。OpenGLのその他のオプションにアクセスするには、[3Dウィンドウの設定]の[オプション]ボタンをクリックします。

OpenGLOptions.png 

OpenGLは、ビットマップベースの技術です。したがって、OpenGLエンジンを使用して作成した3Dビューは画像ファイルとして配置されます。

OpenGL.png 

重要:OpenGLは、モデル開発時の高速で滑らかなナビゲーション用に最適化されています。OpenGLではテクスチャは正確に表示されますが、実現できるモデルエフェクトは多くないので、これはレンダリングのインタラクティブなプレビューと考えることができます。OpenGLはビットマップ技術をベースとしているため、出力機能はインターナルエンジンの出力機能と比べ制限されています。サポートハードウェアを使用できるのであれば、OpenGLはほとんどのマシンではるかに高速な画面ナビゲーションを実現できます。

詳細は、「OpenGLオプション」を参照してください。

下の画像では、[表示]→[3D表示設定]→[3Dウィンドウ設定]で透過効果を有効にしたOpenGLが使用されています。

transp.bitmapCW.PNG