塗りつぶしカテゴリ

[塗りつぶしカテゴリ]は、プロジェクト内の機能(切断塗りつぶし(2種類)、表面塗りつぶし、作図塗りつぶしによって塗りつぶしをグループ分けするために使用します。

1.切断塗りつぶし(2つのバリエーション):

組み立て要素(壁/スラブ/梁/柱/屋根/シェル/モルフ/メッシュ)の場合:切断塗りつぶしは、ビルディングマテリアル属性によって割り当てられます。(詳細図などで)このような要素を線/円弧に分解すると、分解した結果できる塗りつぶしは、切断塗りつぶし - ビルディングマテリアルカテゴリに入ります。このカテゴリの詳細塗りつぶしは、元の組み立て要素の物理プロパティを保持します。

この塗りつぶしカテゴリは、EcoDesigner STARアドオン製品でヒートブリッジ分析に使用する詳細の塗りつぶしに割り当てます。

GDLベースの要素(オブジェクト、階段、カーテンウォール)や、塗りつぶしツールを使用してフリーハンドで描いた塗りつぶしの場合は、[塗りつぶし設定]ダイアログボックスで切断塗りつぶしを割り当てます。このような要素を線/円弧に分解すると、分解した結果できる塗りつぶしは、(関連付けられている物理プロパティのない)切断塗りつぶしカテゴリに入ります。

切断塗りつぶしは、DXF/DWG変換時に、それ自身のレイヤーにオプションで配置できます。

2.表面塗りつぶし:平面図のスラブ、屋根、メッシュ、シェル、モルフ、およびゾーンの表示に使用することができます。表面塗りつぶしコントロールは、要素の設定ダイアログボックスで使用できます。(詳細図などで)このような要素を線/円弧に分解すると、分解した結果できる塗りつぶしは、表面塗りつぶしカテゴリに入ります。

表面塗りつぶしは、DXF/DWG変換時にそれ自身のレイヤーにオプションで配置できます。

表面塗りつぶしの割り当て」を参照してください。

3.作図塗りつぶし:他のカテゴリのように要素を表示するために割り当てることができます。または、どのモデルウィンドウにおいても手動で描画できる単純な2D塗りつぶしです。ただし、表示やエクスポートの目的で、このような塗りつぶしを「表面塗りつぶし」や「切断塗りつぶし」カテゴリに割り当てる場合もあります。(下記を参照してください)。

塗りつぶしのカテゴリを変更するには、塗りつぶしを選択し、塗りつぶしツールの[情報ボックス](または[塗りつぶしツールの設定])からカテゴリを選択します。

FillCatChange.png         FillCategoryChoose.png

例えば、切断塗りつぶしとして使用するために、詳細パッチとして塗りつぶしを描画する場合は、カテゴリを「作図」から「切断塗りつぶし - ビルディングマテリアル」に変更します。こうすることで、DWGのレイヤーへのエクスポートや、[モデル表示オプション]でプロジェクト内の全ての表面塗りつぶしを表示/非表示にすることを選択した場合に、この塗りつぶしはプロジェクト内で組み立て要素のビルディングマテリアルのように動作します。

カテゴリ別の塗りつぶしタイプの使用状況を定義

[塗りつぶしの設定]ダイアログボックスの各塗りつぶしには1つ以上の塗りつぶしカテゴリが割り当てられています。このカテゴリにより、インターフェイス全体で提供される塗りつぶしポップアップで使用できる塗りつぶしをフィルタリングできます。

塗りつぶしポップアップでの塗りつぶしの使用状況の定義」を参照してください。

塗りつぶしカテゴリを使用して[モデル表示オプション]での塗りつぶし表示をコントロール

デフォルトでは、プロジェクト内の各塗りつぶしは、要素の設定または塗りつぶしの設定で定義したとおりに表示されます。

ただし、[モデル表示オプション]の[塗りつぶし表示を上書き]パネルで、この設定レベルの定義を上書きして、プロジェクト全体の塗りつぶしに均一の表示オプションを(カテゴリ別に)作成できます。

[ドキュメント]→[モデル表示]→[モデル表示オプション]を使用します。

FillZoneOptions.png 

モデル表示オプション(塗りつぶし表示を上書き)」を参照してください。

塗りつぶしカテゴリでDXF/DWGへのエクスポートを最適化

これは、ArchiCADプロジェクトをDXF/DWG形式にエクスポートする場合に便利です。エクスポート処理時に、エクスポートする塗りつぶしのレイヤーを塗りつぶしカテゴリ別に定義できます。

CustomLayers.png 

レイヤー」を参照してください。

例えば、断面/立面図の壁とスラブの交差部上に2D塗りつぶしを描画しているとします。エクスポートの結果生成されるDWG/DXFファイルでは、おそらくモデルから生成される塗りつぶしと同じレイヤーにこれらの塗りつぶしを入れる必要があります。したがって、新しく描画した2D塗りつぶし(デフォルトでは作図塗りつぶし)は、壁およびスラブの断面図から生成される塗りつぶしとまったく同じように切断塗りつぶし - ビルディングマテリアルカテゴリに入れます。