プロジェクトのマークアップのインターフェース

マークアップツール(A)

[マークアップツール]パレットを有効にします([ドキュメント]→[マークアップツール])。

4つのパネルがあります(チームワークプロジェクトの場合は、さらにチームワークパネルを加えた5つのパネルがあります。

チームワークとプロジェクトのマークアップ」を参照してください。

MarkupFull.png 

既存のマークアップ項目の表示

マークアップ項目をダブルクリックして、適切なArchiCADウィンドウで開きます。ビューがアタッチされている場合、対応するモデル表示が開き、同じカメラ位置を使用します。

平面図または3Dウィンドウが有効な場合、現在のフロアまたは3Dウィンドウで作成された項目を[マークアップツール]パレットで使用できます。別のウィンドウ(断面/立面/展開図、3Dドキュメント、詳細図/ワークシート)が有効な場合、それらのウィンドウのマークアップのみ有効にできます。

MarkUpEntries.png 

新規マークアップ項目の追加

新規マークアップ項目を以下のいずれかの方法で開始します。

[マークアップ項目]パネルで[項目の追加]アイコンをクリックします。

[マークアップツール]パネルで[補正の開始]アイコンをクリックします。

AddEntry.png                      Markup1.png

[新規マークアップ項目]ダイアログボックスが表示されます。この項目の名前を入力し、マークアップスタイル(訂正など)を選択します。マークアップスタイルは、2色(補正用が1つと強調表示用が1つ)で構成されます。この属性は、[マークアップスタイル]ダイアログボックスで定義します。

Markup3.png 

新規マークアップ項目を作成した場合に[マークアップ項目]パネルでマークアップ項目が選択されていたときには、このダイアログボックスにラジオボタンがもう1組表示され、[マークアップに返信]を選ぶことで選択されていた項目に新規項目をリンクできるようになります。このオプションを使うと、マークアップ項目の階層スレッドを作成して、項目をスレッド別にソートできます(後述)。

補正と強調表示の追加

[マークアップツール]パレットのコントロールを使用して、モデルに入力を追加します。補正と強調表示は色が異なります(マークアップスタイル属性で定義されます)。

Markup6.png 

例:

新しい要素を補正として追加:[補正の開始]をクリックし、ツールを使用して現在のビューに要素を追加します(補正として追加された要素は補正カラーで表示されます)。

要素を補正に変換:要素の選択後、[補正内容に変更]ボタンをクリックします([補正を削除]ボタンをクリックし、選択した要素から補正カラーを削除します)。

要素の強調表示:1つ以上の要素を選択し、[要素の強調表示]をクリックします。[強調表示を解除]ボタンをクリックして、選択した要素の強調表示を解除します。

マークアップ要素に対するズームと選択

[要素を拡大]:「入力中」に属している全ての要素を現在のウィンドウに合わせます。

markup11.PNG

 

[要素の選択]:「入力中」に属している全ての要素を選択します。

markup12.PNG

 

タグテキストを追加

[タグとディスカッション]パネル:テキストを入力して[平面図に配置]をクリックすると、図面上のタグテキストに注釈が表示されます。タグテキストのスタイルは、テキストツールの現在のデフォルト設定によって決まり、単純なテキストブロックとして編集可能です。

TagText.png 

タグを配置したら、[平面図で表示]ボタンを使用してタグの表示と非表示を切り替えます。

マークアップ項目へビューをアタッチ

[アタッチされたビュー]パネルで[取得]ボタンをクリックして、現在のビューのスナップショットをマークアップ項目に追加します(1項目に対してアタッチされたビューを1つ)。平面図、断面/立面、3Dビュー、3Dドキュメント、ワークシート/詳細図、レイアウト、発行セット項目のいずれかのビュータイプをアタッチします。

CaptureView.png 

ビューは、インポートしたマークアップ項目(BCFファイル内)にもアタッチできます。また、マークアップ項目をBCFファイルとしてエクスポートできます(「マークアップ項目をインポートとエクスポート」を参照) 。アタッチされるビューは単なるスクリーンショットではなく、カメラ位置や3D切断面が含まれます。

AttachedView.png                 RestoreView.png

[ビューを適用]をクリックすると、同じカメラ位置を使用して対応するモデル表示に移動します(マークアップ項目の名前をダブルクリックしても同じ動作をします)。

その後、ウィンドウ内で元のビューから移動していなければ、[ビューをリストア]をクリックすると元のビューに戻ります。

アタッチされているビューのプレビューをダブルクリックして、画像ウィンドウで開きます。

[削除]をクリックするとビューが削除され、マークアップ項目からそのスナップショットが削除されます。

コメントを追加

[コメントを追加]をクリックしてテキストウィンドウを開き、コメントを入力します。コメントスタイルはマークアップスタイルに対応します。コメントは読み取り専用です。

マークアップビューを開いた同僚はコメントを表示し、自分のコメントを追加できます。各マークアップ項目の関連するすべてのコメントは、作成者として表示できます。

AddCommentMarkup.png 

チームワークでのマークアップ使用の詳細については、「チームワークとプロジェクトのマークアップ」を参照してください。

マークアップ項目をインポートとエクスポート

[マークアップ項目]パネルでこのボタンをクリックして、マークアップ情報(BCFトピックなど)を含むファイルをエクスポートまたはインポートします。

ImporMarkupButton00116.png 

表示されるダイアログボックスで[ファイルへエクスポート]または[ファイルからインポート]を選択します。

[マークアップ項目をBCFzipファイルとしてエクスポート]:1つまたは複数の選択した項目をBCFzip形式でコンサルタントにエクスポートします(選択したマークアップ項目の数に関係なく、すべて1つのBCFzipファイルに圧縮されます)。

BCF対応のアプリケーションでは、IFC IDに基づいてIFCモデルのBCFコメントに関連する要素を簡単に検出できます。それらの要素は、IFCモデルとBCFファイルの両方に保存されます。そのため、要素に適切なIFC ID方式を使用しているか確認してください。

[可能であれば外部のIFC IDを使用]:このボックスはデフォルトでチェックされています。外部参照されるモデル要素を参照要素のみとして使用している場合はこのID方式を使用し、これらの要素を使用する新しいIFCモデルをエクスポートしません。

外部参照されるモデル要素をプロジェクトの固有の要素として使用する場合、およびそれらをIFCモデルエクスポートに含める予定がある場合は、「外部のIFC ID」チェックボックスにチェックしないでください。この場合(ボックスにチェックされていない)、「ArchiCAD IFC ID」データはBCF項目およびすべてのIFCモデル項目の両方にエクスポートされます。

追記:

「参照要素のみ」:参照のみとして他のプログラムからインポートしたIFCモデル要素を使用します(図形の参照やパラメータの確認などのため)。それらはプロジェクトに結合していません。

「固有の要素」:インポートしたIFCモデル要素をユーザー固有のプロジェクトの有効な部品として使用します(インポートした詳細な構造フレーム部品をユーザー固有のプロジェクトレイヤーに配置したなど)。プロジェクト全体をIFCモデルとして保存します。この場合はボックスのチェックを外し、ArchiCAD IFC IDデータをエクスポートして使用します。

ExportAsBCF.png 

BCF圧縮形式では、アタッチされるビュー、コメント、カメラ位置、3D切断面(存在する場合)が項目に含まれます。ArchiCADでは、要素の元のIFCグローバルユニークIDを保持し、繰り返される情報交換を通して要素の変更を追跡します。

ExportMarkupDB00117.png 

[ファイルからインポート]:次の2つの形式のいずれかでファイルを参照します。

DWF形式

詳細は、「プロジェクトレビューアー」を参照してください。

BCFzip形式:[インポート]をクリックします。ArchiCADでは、モデルに割り当てられたBCFデータ(スクリーンショット、カメラ位置、切断面、ステータス)を1つまたは複数のマークアップ項目に組み込みます。既存のマークアップ項目は更新され、コメントが結合されます。

注記:BCFファイルをインポートする場合、ArchiCADモデルから作成したIFCファイルも再インポートする必要はありません。ArchiCAD要素には既に対応するIFC GUIDが含まれているため、BCFファイルの要素はそれらの固有の環境でArchiCAD要素を識別します。

このようなマークアップ項目をダブルクリックすると、アタッチされるビューのカメラ位置でBCFコメントに割り当てられている要素が選択されて拡大されます(可能な場合)。他の要素が属するモデルが(結合またはホットリンクなどにより)ホストプロジェクトに含まれる場合、他の要素も識別されます。

ヒント:プロジェクトが全ての要素を自動的に選択した後に、関連する要素のみを表示するには、[3Dで選択内容/矩形選択を表示]コマンドを使用します。

注記:参照されるIFC GUIDを持つ要素がモデルに含まれない場合、アタッチされるビューのモデル表示のみ表示されます。

FeriMarkup.png 

マークアップ項目の管理

[削除]:このアイコンをクリックすると、選択したマークアップ項目が削除されます。それらに属する補正要素も同時に削除されます。この項目内の強調表示された要素は、元の設定に戻ります。

DeleteEntry.png 

[ソート]:このパネルのマークアップ項目のソート基準を選択します。項目を名前、日付、スタイル、スレッド、最新コメント入力者、およびビュー(フロア)別にソートできます。

[名前]:選択したマークアップ項目の名前をここで変更します。

[スタイル]:選択したマークアップ項目に割り当てるマークアップスタイルを選択します。

[フロア]:このポップアップを使用して、マークアップ項目のフロア高度を再定義します(平面図または3Dビューのみ)。例えば、3Dウィンドウで作成した場合は、そのフロアをここで指定できます。

AssignMarkupStory.png 

[作成日/修正日]フィールドには、選択した項目の作成日時が表示されます。これは、ポップアップ矢印を使って、最終修正日に変更できます。

[全項目のレポートを表示]:クリックすると、現在開いているプロジェクトのマークアップ項目が全て一覧表示されたシンプルなレポートを生成できます。

[マークアップ項目を表示/隠す]:目のボタンを使用します。項目が非表示である場合、項目が非表示である限り、補正と強調表示は表示されません。

MarkupVisible.png 

プロジェクトの全てのマークアップ項目の表示/隠す

プロジェクトのマークアップ項目はデフォルトで表示されます。マークアップ項目を隠すには、[ドキュメント]→[モデル表示]→[モデル表示オプション]ダイアログボックスで対応するコントロールからチェックマークを外します。

ShowMarkup.png