プロジェクトのムービーを作成すると、最終的なデザインを様々な角度から依頼人に対して提示できます。このArchiCAD機能はフライスルーと呼ばれます。
プロジェクトビューの動画を作成するには、画像を記録するパスを定義した一連のカメラを配置します。各カメラ点(またはキーフレーム)では、スナップショットが撮られます。外挿ビュー(または中間フレーム)を追加することで、一連の画像は動画としてムービーファイルに結合されます。
外部ファイルとしてフライスルーを保存すると、ArchiCADがインストールされていないコンピュータでも表示できます。
注記:フレームの数が多いと、ムービーは滑らかになりますが、ファイルサイズが大きくなります。
[ドキュメント]→[レンダリング]→[フライスルーの作成]を選択すると、平行投影設定または現在のカメラパスで定義されるシンプル3Dまたはレンダリング画像が作成されます。生成された動画は直ちに画面に表示したり、画像をファイル形式に保存し、ムービー再生ツールを使用して後で表示したりできます。
[フライスルーの作成]コマンドは、最低1つの平行投影の設定済みセットか、最低2台のカメラによる動画パスが設定されている場合にのみ有効になります。
詳細は、「フライスルーの作成」および「カメラツールの設定」を参照してください。
複数のカメラを配置すると、フライスルーパスが定義され、そのパラメータは、[パスオプション]ダイアログボックスから定義できます。このダイアログボックスは、カメラの設定のダイアログボックスまたはナビゲータのプロジェクトマップ内のパス項目のコンテキストメニューから開きます。
詳細については、「カメラツールの設定」→「パスオプション」を参照してください。
カメラは一度に1つだけが有効になります。このカメラにだけ、太陽光とビュー角度のマーカーが表示されます。別のカメラを選択しない限り、最後に配置されたカメラが常に有効になります。平面図に他のカメラを配置すると、有効なカメラの後の現在のフライスルーパスに追加されます。
注記:複数の3D平行投影のセットをリンクさせてフライスルーを作成できますが、これはパースとは処理が異なります。平行投影のフライスルーの作成は1セットのみ可能です。これは[表示]→[3Dウィンドウ設定]→[3D投影の設定]→[平行投影]→[設定済セット]ダイアログボックスで編集でき、カメラの設定からは編集できません。さらに、平行投影では視点の距離が無限になるので、平面図には表示できません。