上記の方法では十分でない場合や、ユーザー定義のパラメータを使って形状を制御できるライブラリ部品が必要な場合には、ArchiCADが提供するGDLとスクリプト作成環境を使用します。
オブジェクトパラメータの編集時に、GDLライブラリ部品の編集ツールバー([ウィンドウ]→[ツールバー]→[GDLライブラリ部品を編集])を起動すると、よく使用するコマンドにすばやくアクセスできます。[作業環境]ダイアログボックスを使用して、ArchiCADのメニューにこのツールバーを追加できます。
新規オブジェクトの作成と既存オブジェクトの修正は、GDLマスタウィンドウという単一の環境で処理されます。このウィンドウでは、GDLオブジェクトのパラメータ、構成要素、記述項目、スクリプトおよび2Dシンボルの追加または編集を行うことができます。
詳細は、「GDLオブジェクトエディタ」を参照してください。
各GDLオブジェクトには、平面図ビューにオブジェクトを表現するためのスケール付きのシンボル、製品系列のバリエーションを定義するパラメータセット、および要素の複雑な形状を記述する3Dスクリプトを含めることができます。GDLオブジェクトの3D表示は、ユーザーが選択したパラメータを考慮した3Dスクリプトから生成されます。
GDLでのスクリプト作成は図形だけに限定されません。費用、在庫、テクスチャなど、多くの便利な属性を持つ要素を作成できます。
インポートされたGDLオブジェクトのカスタム属性のArchiCADプロジェクトでの処理方法については、「GDLオブジェクトのカスタム属性」を参照してください。
GDLオブジェクトの中には、形状データを持たないものがあります。例えば、マクロは全てのオブジェクトファイルに同じスクリプトを含める必要をなくすために、他のオブジェクトが参照できるようにしたテキストのみのファイルです。また、特性オブジェクトには要素の数量の計算に使用される記述データだけが含まれています。
平面図に配置済みのオブジェクトを修正するには、オブジェクトを選択してから[ファイル]→[ライブラリとオブジェクト]→[オブジェクトを開く]を選択します。GDLオブジェクトマスタウィンドウが表示されます。
ライブラリから選択したGDLオブジェクトを修正するには、[ファイル]→[ライブラリとオブジェクト]→[オブジェクトを開く]を選択し、編集するGDLオブジェクトを選択します。
[ファイルの種類]フィールドを使用して、表示するGDLオブジェクトのタイプを絞り込みます。ファイルを選択して、[開く]ボタンをクリックします。該当オブジェクトに対するGDLオブジェクトマスタウィンドウが表示されます。
開いたオブジェクトを修正するには、GDLマスタウィンドウの編集コントロールを使用します。
詳細
『GDLリファレンスガイド』では、ArchiCADの高度な図形記述言語により、オブジェクト、飾り、その他の独自に設計したオブジェクトを使用してプロジェクトの見栄えをよくする方法を簡単に学ぶことができます。
このPDFバージョンは、[ArchiCAD]→[Documentation]フォルダ、またはArchiCADの[ヘルプ]メニューに用意されていますので参照してください。