ArchiCAD 19からArchiCAD 18への下位保存

ArchiCAD 19では、プロジェクトファイルをArchiCAD 18ファイル形式でのみ下位保存できます。プロジェクトを下位保存すると、「古いバージョンでサポートされない要素と情報が削除されます」という旨の警告が表示されます。

ライブラリ部品の下位互換性

ArchiCAD 19のプロジェクトをバージョン18に下位保存すると、19用に修正されたライブラリ部品は、バージョン18で元の状態に自動的に置き換わります。

ArchiCAD 19でArchiCAD 18にないパラメータや機能をオブジェクトに追加した場合は、ArchiCAD 18にオブジェクトを再保存したときに、これらの新機能は失われます。

詳細については、後述の「ラベル」を参照してください。

ラベル

複数のラベルを持つ要素の場合、下位保存したプロジェクトでは1 つの連動ラベルのみ、つまり平面図ビューに配置された最初のラベルのみが保持されます。

その他のラベルもそこに残りますが、独立ラベルになります(要素に連動しません)。

また、ArchiCAD 19用に新規作成されたシンボルラベルの大半は、下位互換性がありません。ArchiCAD 19のプロジェクト(AC 19のシンボルラベルを含む)を下位保存してArchiCAD 18で開くと、大多数のラベルは欠落したライブラリ部品として表示され、全て独立ラベルになります。

寸法テキスト

AC19の複数行の寸法テキストは、AC18では1行で表示されます。この場合、テキストが欠落することはありません。改行位置には段落記号が表示されます。旧バージョンのファイルをAC19で再度開くと、複数行のテキストが再作成されます。

寸法テキストはその位置を保持します。

参照線

AC18に下位保存すると、AC19プロジェクトで配置した参照線は失われます。