([オプション]→[作業環境]→[データ保護と完全性])
[データ保護と完全性]ダイアログボックス([オプション]→[作業環境]→[データ保護と完全性])の機能を使用して、データの損失とファイルの破損のリスクを最小限に抑えます。これは、電源障害や停電が発生した場合、またはコンピュータでプログラムのコンフリクトが起こりがちな場合に、重要な機能となります。
[自動保存]機能には、作業内容が失われることのないように保護するオプションがいくつかあります。クラッシュしたコンピュータやプログラムを再起動すると、次回ARCHICADを起動する際ダイアログボックスが現れ、中断した作業を再開するためのオプションが表示されます。
自動保存が開始されると、ブルドーザーカーソルが一瞬画面に現れ、最後に自動保存(または手動の保存)を行った後に加えられたプロジェクトの全ての変更が保存されます。大型のプロジェクトの場合でも、自動保存の作業には数秒しかかかりません。
自動保存オプション:
•[最大限]:デフォルトで推奨オプションです。データは各ステップ後に自動保存されます。
•[標準]:データを5分おきに保存します。
•[最小限]:データを20分おきに保存します。
自動保存機能には3つの制限があります。以下の項目は手動でしか保存できません。
•開いているライブラリ部品
•完成したレンダリング画像
•全てのタイプの計算リスト
クラッシュ後にARCHICADを再起動すると、自動保存データが自動的に検出され、そのデータを開くよう求めるメッセージが表示されます。
重要:この時点で自動保存ファイルを開くことが、自動保存データを回復する唯一の方法であるため、これを開くようお勧めします。自動保存データを開くと、計算途中のレンダリングも含めて、最後に自動保存が行われた時点でのプロジェクトの内容が全て回復されます。開かなかった場合、自動保存データは削除されます。
[自動保存フォルダ]:自動保存フォルダでは、自動保存されたドキュメントが特定の場所に保存されます。
•[デフォルト保存先を使用]または
•[保存先を選択]です。その後、コンピュータ上のフォルダまたはネットワークを[参照]します。
自動保存フォルダの設定に加えた変更は、プログラムの再起動後に有効になります。
[元に戻す最大回数]:このフィールドで、取り消し可能な作業の数を設定できます。
「元に戻す/やり直し」も参照してください。
[バックアップコピーの作成]:このボックスをチェックすると、最後に保存した作業内容のバックアップコピーが常に作成され、ファイル名の後に「.bpn」という拡張子が付きます。
共有プロジェクトのバックアップ作成については、「チームワーク」を参照してください。
ホットリンクを含むファイル操作を制御するポップアップオプションから、オプションを選択します。
•[ホットリンクの無視]:このオプションを選択すると、ホットリンクファイルに加えられた修正が全て無視されます。これは、モジュールを含むファイルを最も速く開くことのできるオプションです。
•[ホットリンクを確認して手動で更新]:このオプションを選択すると、全てのホットリンクファイルが検索されて、その修正日付が確認されます。修正内容を更新するかどうかを確認するメッセージが表示されます。これはプログラムのデフォルト設定です。
•[ホットリンクを確認して自動で更新]:このオプションを選択すると、修正済みファイルにホットリンクされた全てのモジュールが更新されます。
自動更新過程中に問題が生じた場合は、最初のオプション(更新なし)を選択し、ファイルをもう一度開いて[ホットリンクマネージャ]ダイログボックスでホットリンクを手動で更新します。
注記:ここで選択したオプションは、環境設定ファイルに保存されますが、プロジェクトと一緒には保存されません。
詳細は、「[ホットリンクマネージャ]ダイアログボックス」を参照してください。
全てを解放(チームワーク)
[変更内容を送信/全てを解放]オプションでは、[送信]オプションを使用してチームワークプロジェクトを閉じるたびに、全ての確保を自動的に解放するかどうかを指定します。
「[送信/保存]を使用して確保を保持または解放」を参照してください。
このコントロールを使用して、保存されたチームワークメッセージの数を管理します。[完了したメッセージの保持する数を制限する]ボックスをチェックして、保存するメッセージの最大数を入力します。この制限に達すると、一番古いメッセージから順に削除されます。