Archicadは、参照と現在の内容の相違を識別および把握するために役立つ機能をいくつか提供します。これは、参照が現在の内容の上にある場合や逆の場合、および相違を明確に表示するために追加ヘルプが必要な場合に特に役立ちます。2つを比較する最も良い方法は、タスクによって異なります。この機能を同時に複数使用して、最も正確な情報を取得することもできます。全ての比較機能は、現在の内容編集中に「その場で」使用できます。比較機能は画面表示のみの機能で、出力に対する効果は持ちません。
この機能にアクセスするには、[参照パレット]を使用します([ウィンドウ]→[パレット]→[参照パレット])。
以下のテクニックは、[参照]を[現在]と視覚的に比較するときに便利です。実際に試してみて、どれが一番効果が高いかを確認してください。
参照および現在の内容に別々の表示カラーを設定できます。また、カスタムカラーを設定することや元のカラーを保持することもできます。
より区別しやすくするために、赤と青のようにまったく異なるカスタムカラーを設定するとよいでしょう。
カラーを設定するには、パレットの真ん中のポップアップアイコン([参照]と[現在]各自に1つ)を使用します。
注記:別々のカラーを設定しても、1つのビューの背景塗りつぶしで他のビューの基本要素が覆い隠される場合があります。
[参照]パレットの下部分にある切り替えメニュー[塗りつぶしおよびゾーンを透過表示]:[参照]および[現在]ビューの両方で塗りつぶしおよびゾーンを透明にするには、これを有効にします。これを有効にすると、上面図の塗りつぶしによって覆われていた情報が覆われなくなります。
この切り替えには一時的な効果しかなく、モデル要素の設定には影響しません。
[参照]を[現在]と比較する場合、表示順序を切り替えると便利です。
[参照]パレットの一番下にある[参照を上に表示]ボタンをクリックします。
[参照]が[現在]より下にあった場合、このコマンドにより表示順序が変更されます。
初期段階で視覚的な比較を簡単に行うには、[参照]と[現在]の[強度]スライダを使用します。
注記: この手法が最も効果を発揮するのは、[現在]を元のカラー、[参照]を別のカラーで表示している場合です。
[参照]の強度スライダを前後にスライドさせます。画面上で、[参照]の[オン]と[オフ]が点滅し、[現在]ビューとの相違を画面上で特定できます。
相違点を確認した後、この場所を拡大表示して相違を分析できます。
この機能は、[参照]と[現在]が重なっている場合に相違点を特定する場合に便利です。[参照]と[現在]が別々の側にある状態で、ウィンドウで比較線を移動します。重なったページをめくって下にある内容を確認するような効果が得られます。
比較機能を有効化するには、[参照]パレットの[参照比較線]アイコンをクリックします。
画面の各辺に1つずつ4つの「比較ハンドル」が表示されます。いずれか1つを選択して垂直方向に移動し、水平または垂直比較線を作成します。
移動すると、比較線のどちらかの側の内容が大幅に変化します。
マウスボタンを放すと、比較線は元の位置に戻ります。
この機能は、2つのビューが異なっている領域を拡大表示して、下にあるビューの内容をすばやく確認する場合に使用します。
[参照]パレットの[参照を一時移動]ボタンをクリックします。
ウィンドウ内をクリックします。カーソルが手の形に変わり、参照を一時的に移動できるようになります(つまり、邪魔にならない場所に移動できます)。
再度クリックすると、参照は元の位置に戻ります。