フレームは、カーテンウォールの作成時にスキームグリッドに沿って配置されます。
カーテンウォールのフレームとパネルのパターンは、スキームの設定で定義できます (「スキームの設定でグリッドパターンを設定」を参照)。
•フレームの両端を別のフレームに接続する必要があります(単独で配置することはできません)。
•フレームと隣接パネルは常に2つの個別パネルに分割されます(単一パネルを2つに分けることはできません)。
•複数分節(連続)カーテンウォールでは、フレームは常に、2つの隣接するカーテンウォール分節が接合する場所に配置されます。このフレームは削除できません(非表示に設定することは可能です)。
•境界フレームの名前を変更することや、削除することはできません。カーテンウォールの辺は常に境界フレームを使用します。
デフォルトでは、カーテンウォールのフレームクラスは、コーナー、境界、マリオン、トランザムの4つです。
その他のフレームクラスを作成することもできます。「カーテンウォールフレームの設定」を参照してください。
•境界フレームは、カーテンウォール境界に沿って配置されます。
•マリオンおよびトランザムフレームは、列グリッドラインまたは行グリッドラインのいずれかに沿って配置されます。
•分割フレームは非表示ですが、パネルを分割することができます(削除したフレームを置き換えることができます)。「「分割」フレームクラス」を参照してください。
この画像では、境界クラスのフレームが赤、マリオンクラスのフレーム(グリッド列と一致)が青、トランザムクラスのフレーム(グリッド行と一致)が緑で表示されています。
1.カーテンウォールを選択します。
2.編集モードを開始します。
3.フレームを選択します。
4.以下のいずれかの操作を実行します。
•フレームの選択設定を開いて、設定を変更する
•フレームをストレッチ、移動、ミラー、回転、または連続コピーする
•フレームを削除する
注記:
–フレームを削除できるのは、フレームの両端の2つのパネルがどちらも同じ平面にある場合だけです。同じ平面にないカーテンウォールの表面では、2つのパネル間のグリッドラインを削除する必要があります。フレームはグリッドラインに沿って削除されます。
–グリッドラインを移動または削除すると、フレームも移動または削除されます
「フレームおよびパネルの複数選択」も参照してください。
1.フレームを追加するには、カーテンウォール編集モードに入ります。
2.フレームツールを起動します。
3.情報ボックスを使って、フレームタイプと、フレームが使用するパラメータを持つフレームクラス(マリオンなど)を定義します。
4.編集モードで、カーテンウォールに新規フレームを描画します。
•フレームをグリッドライン上に描画すると、そのフレームがグリッドラインに接続されます。スキームグリッドを移動すると、フレームも移動します。
•既存のグリッドラインと交差する新規フレームを描画すると、そのフレームはグリッドラインと交差する場所で自動的に複数のフレームに分割されます。
グリッド内の任意のセルのフレームパターンを別のセルにコピーする場合は、以下の手順を実行します。
1.カーテンウォール編集モードを開始し、フレームが表示されていることを確認してください。
2.[デザイン]→[カーテンウォール修正]→[セルパターンをコピー]を使用します。
3.次に、コピーするフレームパターンを持つセル内をクリックします。
4.フレームパターンのコピー先となるセル内をクリックします。フレームパターンが複製されます。
カーテンウォールで2つ以上のフレームが交わる場合、交差の優先度の高いフレームがその他のフレームを切断します。
注記:カーテンウォールフレームにはビルディングマテリアルがありますが、この場合、ビルディングマテリアルの交差の優先度は無視されます。
フレームの優先度は、フレームページでクラスごとに定義されます。
ただし、フレームを1つずつ選択して交差の優先度を変更できます。カーテンウォール編集モードで、交差の優先度を変更したいフレームを選択します。フレームの選択設定に移動し、スライダを目的の優先度に調整します。フレームの交差の優先度を変更すると、他のフレームパラメータを変更した場合と同じように、フレームがカスタムフレームとなります。
コーナーフレームは個別のフレームクラスです。コーナーフレームクラスの名前を変更することや、削除することはできません。
複数分節のカーテンウォールを配置する場合、コーナーフレームクラスで使用されるフレームは、各分節が次の分節に接続する場所に配置されます (コーナーフレームは曲線には配置されません)。
任意のカーテンウォールフレームをデフォルトのコーナーフレームとして選択することもできますが、Archicadライブラリには、以下のような特定のコーナーフレームオブジェクトが用意されています。
•標準ダブルフレームキャップ付き
•標準ダブルバックマリオンフレーム
•ブロックフレームキャップ付き
•ブロックバックマリオンフレーム
•斜めバックマリオンフレーム
•斜めフレームキャップ付き
選択したコーナーフレームタイプに応じて、カーテンフレームの設定で各種オプションを設定します。
各コーナーフレームでは、その構成要素の個別のビルディングマテリアルが使用されます(フレーム、ガスケット、およびパネル(該当する場合))。必要に応じて、それぞれの材質を上書きすることができます。
デフォルトでは、Archicadに断面形状コーナーフレームが用意されています。[断面形状編集]で通常の方法によって、カスタム断面形状フレームを作成できます。事前定義済みの断面形状フレームには、ユーザー原点が含まれており、これにより、カーテンウォールの形状を変更した場合のフレームの動作を予測できます。
「断面形状編集ウィンドウの断面形状原点」を参照してください。
2つのカーテンウォールのスキームが接合するか、または重なり合っている場合、このコマンドを使用して接合/重なりを調整します。2つの重なり合ったフレームの1つはコーナー形のカスタムフレームに変換され、もう1つのフレームは不可視フレームに変換されます。
両方のカーテンウォールを選択し、[デザイン]→[カーテンウォール修正]→[共通フレームを作成]を使用します(コンテキストメニューからも同じコマンドを使用できます)。
共通フレームの方向(留め継ぎまたは既存フレームに平行)を選択します。