レイアウトと図面の両方には、プロジェクトの編成、ナビゲート、出力のツールとして、IDが割り当てられています。レイアウトIDの割り当てを使用する第一の目的は、レイアウトブックの自動番号付けを実現することです。レイアウトブック全体に自動ロジックを適用できる一方で、Archicadは、ユーザーの希望に合わせてIDの割り当てをカスタマイズする最大限の柔軟性を提供しています。
このセクションのトピック
レイアウトの番号付けの最も簡単な方法は、本のページと同様に、それぞれのレイアウトに順次に番号を付けることです。これを行うには、レイアウトIDの考慮は不要で、マスタレイアウトに「レイアウト番号」の自動テキストを配置するだけで済みます。レイアウト番号は、作成される順番に従ってそれぞれのレイアウトに割り当てられる番号で、レイアウトウィンドウの下部に表示されます。自動テキストによって、この番号はそれぞれのレイアウト上に表示されます。
ただし、レイアウトブック階層のレイアウトの追加と削除を考慮する「スマートな」番号付けシステムを使用する場合は、自動レイアウトID割り当てロジックを使用する必要があります。
建築プロジェクトは複雑なため、レイアウトブックにレイアウトを追加/削除した場合でも番号付けを保持するように、各レイアウトにIDを自動的に割り当てることができます。ID割り当てシステムは、レイアウトブックを変更した場合(新規レイアウトの追加、レイアウト順序の変更、または文書構造の変更など)、常に自動的に調整されます。
「レイアウトID」は自動テキスト項目として使用でき、レイアウトID自動テキストをマスタレイアウトのタイトルブロックに追加すると、各レイアウトはこのIDを使用して番号付けが行われます。
[ドキュメント]→[レイアウトブック]→[ブック設定]に移動します。レイアウトIDを割り当てる方法を選択します。
•[階層(グループ別ツリービュー)を使用]:レイアウトIDが特定のグループにおけるレイアウトの位置を反映するようにしたい場合、この方法を使用します。IDはツリー構造の階層を反映します。下の図に示すように、レイアウトIDはそれが属するグループのIDを「継承」します。
レイアウト/グループIDの記号文字とスタイル(1-2-3、A-B-Cなど)は、カスタマイズできます。作成されるレイアウトIDは、通常、A-03/aのような文字と番号の組み合わせです。
「[ブック設定]ダイアログボックス」を参照してください。
注記:ID割り当ての任意のレベル(ブックの設定、レイアウト設定、またはグループ設定)で、「IDなし」のスタイルを選択できます。自動IDシステムの一部として、「IDなし」のグループの全てのサブ項目(例えば、グループ内の全てのレイアウト)に「空白の」ID(IDなしと同様)が割り当てられます。
•[フラットレイアウト順序を使用]:ナビゲータレイアウトブックの一番上から一番下までのレイアウトのみ(グループは考慮しません)にIDを割り当てます。レイアウトには、下の図に示すように、その階層位置に関わりなく、順番のIDが付与されます。ナビゲータ項目の順序を変えると、それに応じて、IDが変わります。
[ブック設定]ダイアログボックスで定義される自動レイアウトID割り当てロジックを使用する場合でも、レイアウトまたはグループにカスタムIDを割り当てることができます。
レイアウトの設定またはグループ設定で、選択したレイアウトまたはグループにカスタムIDを割り当てます。この場合にも、該当のレイアウト/グループはID順の一部として含まれます(例えば、1つ前のレイアウトがA-02で、カスタムレイアウトがSuppl.-02である場合、次のレイアウトはA-03になります)。
•カスタムIDを自動ID順に含まない場合は、[連番IDにこのレイアウトを含めない]ボックスをチェックします。
グループIDをカスタマイズすると、さらに選択の幅が広がります。[このグループでの項目ID]パネルで、このグループのレイアウトIDに新しいロジック(グループのカスタムIDの統合)を適用するか、カスタマイズしたグループIDに関係なくレイアウトブックの全体構造のID方式を継続するかを選択できます。
カスタムレイアウトまたはグループIDを割り当てる別の方法は、ナビゲータレイアウトブックで、選択したレイアウト(グループ)の[プロパティ]パネルに直接にそれを入力することです。
レイアウトに配置した各図面には図面IDが割り当てられます。図面IDは、ナビゲータおよびオーガナイザのパレットで、図面名の前に表示されます。ID割り当ての方法は、[図面の設定]で定義します。図面名と図面IDは別々に定義されることに注意してください。
図面の設定の[図面ID]パネルで、以下のいずれかのオプションを選択して、図面のIDを定義します。
•ビューID:図面は、そのソースビューと同一のIDを持ちます。このオプションは、各レイアウトに1つの図面が含まれる場合に非常に便利です (このオプションは、図面のソースがArchicadビューの場合にのみ有効です)。
•レイアウト: 図面は、親のレイアウトに基づくIDを取得します。図面IDは、レイアウト設定の[このレイアウトでの図面ID]パネルで定義した記号文字/スタイルを持ちます。このオプションは、各レイアウトに複数の図面が含まれる場合に有益です。
•カスタム: カスタムIDをこの図面に割り当てます。
[マスタレイアウトの設定]のグリッド図面ID機能を使用して、図面を自動的にセルに配置して、マトリクス構造またはフラット構造のIDを割り当てることができます。