下図と概要説明により、改訂管理のワークフローについて説明します。改訂管理のワークフローではレイアウトの改訂を自動化するArchicadの機能が活用されています。この自動処理を使用するには、モデル要素に関連付けられた変更を配置する必要があります。これにより、変更による影響があった全てのレイアウトに自動的に新規の改訂番号が付与されます。
ワークフローのフェーズ
最初の伝達セット
•最初の伝達セットを作成します。通常、プロジェクト内の全てのレイアウトが含まれます。
•伝達セットを閉じます。
変更および改訂
変更が要素にリンクされ、レイアウトの図面が最新であった場合、Archicadは、レイアウト改訂による変更を自動的に追跡管理します。
•プロジェクトの進行に応じて変更項目が作成され、モデルの要素にリンクされます(必要な場合はマーカーや雲形を使用)。
•これらの変更は、変更によって影響を受ける全てのレイアウト(変更にリンクした要素を含む全てのレイアウト)の改訂記録に自動的に追加されます。
•最後の伝達セットが作成された後、新しい変更がレイアウトに表示されると、新しいレイアウト改訂がすぐに自動的に作成されます。
•変更は、影響を受ける全てのレイアウトに表示されます。ただし、特定のレイアウト上の1つの改訂上にのみ表示されます。
•あらゆる種類の変更もレイアウト改訂に手動で追加できます。
•特定のレイアウトの最新の改訂のみ、編集可能です。すでに以前伝達されたレイアウトの改訂データ(および変更)は修正できません。
後続の伝達セット
•レイアウトブック全体の図面更新を行ってください。
•次の伝達セットを作成します。以前の伝達セット以降に新規の改訂があった全てのレイアウト、および新規のレイアウトは自動的に2番目の伝達セットに含まれます。
•2番目の伝達セットから不要なレイアウトを削除します。
伝達セットを閉じて発行する
•伝達セットを閉じます。レイアウト改訂を確定します。
•伝達セットの内容を確認します。問題がある場合、伝達セットを再度開き、修正を行い、閉じることができます。
•発行機能を使って、伝達セット内容を発行します(影響を受けた発行セットの全て、あるいは現在の発行セットで変更があったレイアウトのみのいずれか)。
•モデル操作を続けます。以後、レイアウト上に変更があると、自動的に新規のレイアウト改訂が作成されます。