計算機能 - Archicadの組み立て要素の統合データベースを使用して、プロジェクト内の要素の数、数量、および構成要素や各要素の空間的配置(ゾーン)をリスト形式で表示できます。
このセクションに記述するレポート生成プロセスは単純な出力機能です。事前定義されたリストテンプレートを使用して、単純なリストを生成します。
上級ユーザーは、カスタマイズされた形式の使用とカスタマイズされたフィルタプロパティの定義が必要となります。
この作業全体は、「計算ガイド.pdf」に詳細に記述されています。これは、Archicadのヘルプメニューからアクセスできます。
計算(レガシー機能)と 一覧表(サポートされている機能)の比較
計算機能は従来(レガシー)のものとみなされ、Archicadで修正、開発される予定はございません。
•階段と手摺りツール(バージョン21)はサポートされていません。
•セグメント化およびテーパ付きの梁と柱(バージョン23以降で使用可能)はサポートされていません。単一セグメントの梁と柱は、以前のバージョンと同様にサポートされています。
大多数のユーザーは、Archicadの一覧表機能を好んで使用します。一覧表はプロジェクト一覧の一部で、生成される一覧表はビューとして保存でき、レイアウト上に出力できます。一覧表は、含まれているプロジェクト要素にリンクされる2方向の編集可能な項目です。
このセクションのトピック
このセクションで参照されるコマンドの一部は、Archicad のデフォルトの作業環境プロファイルでは表示されません。リストの設定を行う場合(上級ユーザーのみ推奨)、最初に、[オプション]→[作業環境]→[メニュー]を使用して、既存のメニュー([ドキュメント]→[その他のリスト])に以下のコマンドを追加します。
•リスト設定(このダイアログボックスはチームワークプロジェクトで確保することができます)
注記: リスト設定は、プロジェクトの埋め込みライブラリに保存した場合にのみチームワークプロジェクトで有効になります。
•データベースを編集(このダイアログボックスはチームワークプロジェクトで確保することができます)
•特性を新規作成
•特性を編集
•最後に選択した特性
•特性を条件にリンク(このダイアログボックスはチームワークプロジェクトで確保することができます)
Archicadでは、要素リスト、構成要素リスト、ゾーンリストという3つのタイプの計算レポートを生成できます。
要素リストは、建具表と在庫表を作成し、プロジェクトの組み立て要素のパラメータを表示するのに最適です。要素リストを生成するために、Archicadは選択されたリスト設定の校正に従って、プロジェクトまたは組み立て要素の選択セットをフィルタします。フィルタの設定に一致する要素がリストされ、リスト設定の定義によっては要素のパラメータ、構成要素、および記述項目も一緒に表示されます。
構成要素リストは、材質一覧、数量計算、または価格表が要求されたときに生成されます。このレポートは、通常は構成要素タイプの特性を合計して表示しますが、特定の要素パラメータもリストさせることができます。
ゾーンリスト は、通常は部屋の建具表の作成および建具表の完成に使用します。ゾーンリストには、ゾーンのパラメータと関連する組み立て要素を含めることができます。関連する組み立て要素がリストされたレポートは、実際には、要素の属しているゾーンによって計算範囲が限定された要素リストになります。
リストに表示する項目に応じて、使用するリストタイプを選択できます。一般的な例を以下に示します。
基本データとともに組み立て要素をリストし、組み立て要素に関するパラメータもリストする場合 |
要素リスト |
組み立て要素に固有のパラメータ(ドア下端の高さ、スラブの穴数など)をリストする場合 |
要素リスト |
ドア/窓一覧表を作成する場合 |
要素リスト |
組み立て要素に関連する構成要素の数量をリストする場合 |
構成要素リスト |
組み立て要素に関連する記述項目をリストする場合 |
構成要素リスト |
エリア一覧表を作成する場合 |
ゾーンリスト |
ゾーンまたは詳細ゾーンパラメータ(ゾーン抽出エリア、ゾーン面積の縮小など)をリストする場合 |
ゾーンリスト |
組み立て要素が存在するゾーンについて、主要なゾーンパラメータ(ゾーン名、ゾーン番号など)をリストする場合 |
要素リスト |
計算で使用される要素の範囲は、平面図における現在の選択内容によって異なります。
•何も選択されていない場合、全ての要素が使用され、タイプその他の条件でリストコマンドのリスト設定によってフィルタ処理されます。
•要素が選択されている場合、その要素だけが使用されます。
要素の範囲をより具体的に指定するには、[リストを設定]コマンドを使ってフィルタを定義します。