MEP DesignerはArchicadに包括的なMEPワークフローを取り入れます。これは設計担当者とMEPエンジニアの両方にとって、MEPプロジェクトを設計、調整、共同作業するためのより良い方法です。
Archicad 28に完全に統合されているため、設計担当者とMEPエンジニアはチームワークを介して同じプラットフォーム上で簡単に共同作業を行うことができます。MEP DesignerはMEPの設計と編集を自動化し簡素化する専用ツールとオブジェクトを備えており、習得も使用も簡単です。
「MEP Designer」を参照してください。
ルート仕様による標準MEPモデルの確保
MEPモデルの要素サイズが、市販の製品と互換性があることを確認してください。ルート仕様の拡張により、MEP要素を希望のサイズで簡単に配置できます。
ダクトやパイプの寸法データの事前定義参照セットを使用するか、独自に作成します。次に、必要なMEP要素に合った寸法を使用して、セグメント、エルボ、分岐の寸法表を定義します。MEP要素の全てのレベルで、プリセットをご利用いただけます。
Archicad 28のルート仕様(ルート環境設定に代わる)には以下が含まれます。
•より詳細なセグメント仕様(公称直径、内径、説明)
•事前定義されたベンドと分岐(T要素)のオプション設定
MEPシステムブラウザ
設計の初期段階で、あらかじめ計画された換気システムの計算とサイズ変更を行います。速度値を監視することで、音響放射を管理し、エネルギーコストを低く抑えることができます。
•MEPシステムブラウザは、指定された寸法を使用して、システム内の各ルートの流量と流速を計算します。
•自動的に更新されるシステムダイアログは、ランタイム計算を提供し、関連する計算情報を表形式で表示します。
•見やすい階層ツリーとソート可能なフラットリストビュー
接続を改善しモデルの信頼性が向上
•流量の計算には、ルートと他の構成要素を正しく接続する必要があります。「MEP接続を開く」([ビュー]→[画面オプション])をオンにすると、平面図の全てのMEP接続ミスをマークします。これにより、簡単に見つけて修正することができます。
•ルート要素をスタンドアロンMEPオブジェクトに接続すると、ルート要素はオブジェクトのMEPシステムと接続タイプを自動的に「継承」するため、ルート設定を編集する手間が省けます。
サイズ変更が簡単に
ダクトオプティマイザによるルートやシステム全体のサイズ変更は、寸法や速度などユーザー定義の制限事項に基づいて実行されます。
モデル内で任意のセグメントを選択し、その寸法を編集します(編集モードは必要ありません)。
平面図表示の改善
新しい表示設定により、MEPルート要素を論理的かつフロアベースで表示および文書化することが可能:
断面図のモデリング
より正確で直感的なモデリング:断面図や立面図でもMEPシステムを入力/編集できます。
フレキシブルなルートモデリング:正確な配置/オフセットを設定できます。
ルートセグメントの配置とオフセットをカスタマイズできるため、正確な形状でMEPルートを配置できます。
例えば、ダクトをスラブに近づけるために、ルート基準線を下部ポイントに配置し直します。また、オフセットを定義して、ルートを壁や天井から一定の距離に保つこともできます。
•ルートの配置前または配置後に値を定義
•編集モードでセグメントの配置やオフセットをカスタマイズ可能
新しいMEPオブジェクトとツール
MEPツールキットがさらに拡充
•マニホールドオブジェクト
•ラジエータの強化
•ダクトとパイプのサポート
•フレキシブルパイプツール
•分岐