Archicad Design Checker

Archicad 26 Update 2以降、SSA/Forward契約を結んでいるユーザーは利用可能です。

Design Checkerにより、ユーザーは設計中にArchicad内でエラーを確認することができます。 設計プロセスのどの段階でも、「BIMスペルチェッカー」のようなこの機能を使用して、設計モデルの形状とデータの品質を検証し、向上させることができます。

Design Checkerは、Nemetschekの関連企業Solibri社が開発したSolibri Insideというクラウドサービスを利用しています。 Solibriのアカウントがなくても、ArchicadからDesign Checkerを利用することができます。 ただし、Solibri Insideのプレミアムバージョンに登録および/またはアップグレードすると、より多くの機能を利用することができます。

使用状況

Design Checkerは、個別にダウンロードする必要はありません。

この機能にはArchicad 26 Update 2(製造番号 4019)以降が必要で、対応するすべてのオペレーティングシステムで利用可能です。

注記:Design Checkerは、ForwardおよびSSAのユーザーのみご利用いただけます。

メリット

Design Checkerは、Archicadユーザーにとって多くのメリットがあります。

Archicadですぐに使える機能なので、インストールやアップデートは必要ありません

Archicadのコマンドとして動作するため、外部アプリケーションにファイルをエクスポートして結果をインポートする必要がなく、品質保証のワークフローが大幅に簡略化されます。

Design Checkerのユーザーインターフェースは、ArchicadアドオンとしてArchicadユーザーにとってなじみがあり、外部アプリケーションを学習して使用する必要はありません

設計の初期段階から必要に応じて設計品質チェックを行い、設計モデルのジオメトリやデータの品質を保証することができます。

機能の仕組み

1.以下のいずれかでDesign Checkerを開いてください:

メインツールバーでDesign Checkerをクリック

MainToolbarForDesignChecker.png 

[デザイン]→[モデルチェック]→[Design Checker]を使用

Design Checkerパレットが開き、利用可能なデザインチェックがリストされます。

2.パレット下部の[設定]パネルで、以下のいずれかの作業を行います。

ビューを選択します(そのビューに含まれる全ての要素がチェックに参加します)

チェックを実行する要素を選択します

3.Solibri InsideにデータをエクスポートするIFC変換設定を指定します。 変換設定は「IFC4 Reference View-based Export」を推奨します。

注記:IFC2x3変換設定を使用している場合は、[形状変換]ダイアログの[マテリアル保持モード(IFC2x3のみ)]フィールドが[要素を分解しない、マテリアルの保持は保証されません]に設定されていることを確認してください。 (「マテリアル保持モード(IFC2x3のみ)」を参照してください。

4.いずれかのチェック項目をクリックすると、そのチェック項目が実行されます。

Design Checkerは必要なデータを生成し、Solibri Insideに送信してチェック作業を行います。

パレットには、生成された課題とその関連要素が表示されます。

以下の画像では、「Properties Check」の結果、選択した要素で「耐火等級」プロパティを含む基本プロパティのいくつかが「未定義」に設定されていることが確認されています。

PropertiesCheckResults.png 

DesignCheckerResult.png 

チェックで検出された要素を選択して、問題を素早く可視化し、修正できます。

Archicadの課題オーガナイザで課題を作成することもできます。

利用可能なチェック

現在、以下のチェックが可能ですが、随時更新中です。

SolibriInsideChecks.png 

各チェックの説明は、Solibri Inside Editorサイトの「チェック」ページをご覧ください。 このページには、Design Checkerパレットのメニューからもアクセスできます。

SolibriHamburger.png 

SolibriInsideEditor.png 

ここからチェックをクリックすると、それぞれのルールが表示されます。

Design Checkerのバージョン

Design Checkerには、フリーミアム版とプレミアム版があります。 それぞれのメリットについては、こちらの表をご確認ください。

特徴

フリーミアム

登録によるフリーミアム

プレミアム

事前定義されたチェックの実行

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モデル内のチェックで検出された要素の選択

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チェックで検出された要素から課題を作成

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チェックの再実行

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以前に実行したチェックの結果を表示

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パレットからSolibri Inside Editorのサイトにログイン

 

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事前定義されたチェック、ルール、ターゲットの内容を表示

 

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事前定義されたルールの演算子の変更

 

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チェック、ルール、ターゲット、ラベルの新規作成

 

 

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事前定義されたチェック、ルール、ターゲット、ラベルの複製と変更

 

 

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全てのチェック、ルール、ターゲット、ラベルを設計チームと共有

 

 

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プレミアムにアップグレードするには、Design CheckerパレットからSolibri Insideにログインしてください。

パレット上部の[アップグレード]ボタンをクリックすると、Solibri Insideのウェブサイトが表示されます (Solibri InsideのWebサイトで無料版の登録を行った後でパレットからアカウントにログインすると、パレットに「アップグレード」ボタンが表示されます)。