荷重は構造体に作用する応力と張力を表し、建物のライフサイクル全体を通して考慮する必要があります。
これらはArchicadの構造解析モデルで荷重要素を使用して表され、SAFベースのデータ交換ワークフローでサポートされています。ラウンドトリップ中、荷重関連の全ての情報がBIMモデルに保持されます。
注記:荷重は構造解析モデルがオンの場合のみ表示されます。構造解析モデルをオンにするには、[表示]メニューまたは[構造解析モデル]ツールバーを使用します。
Archicadで新しい荷重要素(点、線、面)を配置して、荷重ケース、グループおよび複合荷重のデータを定義または編集することもできます。
荷重は配置する部材に連動します。部材の形状や位置の変更(生成ルールの影響を含む)も、荷重要素に影響します。
荷重ケースと荷重グループ
荷重ケースは、「特定の検証のために固定の可変アクションおよび永続アクションと同時に考慮される、互換性のある荷重配置、一連の変形および欠陥」です。(BS EN 1990:2002+A1:2005 - ユーロコード。構造設計の基本)
Archicadでは、次の操作を実行できます。
•荷重要素を作成する場合、その荷重ケースは荷重ツール設定で設定されます。
•荷重ケースは荷重要素を表示するかどうかを定義します(レイヤー状態に応じた要素の表示と似ています)。
–荷重ケースパレットを使用して、表示する荷重ケースを設定します。[構造]作業環境ではデフォルトで表示されます。
–表示する荷重ケースは、ビュー設定でビューごとに保存できます。
•プロジェクトの荷重ケースを定義および管理するには、[オプション]→[荷重マネージャー] に移動します。
•荷重マネージャーにリストされる荷重ケースは、荷重グループに編成されています。これは多数の構造解析プログラムで使用されるカテゴリです。
複合荷重
複合荷重には、構造に同時に作用する複数の荷重データが含まれます。解析プログラムの多くは複合荷重データを使用しており、これらの複数の荷重の効果をさまざまな係数や乗算を使用して計算します。
Archicadでは、複合荷重は構造解析プログラムとの互換性のために使用されます。Archicad内では、複合荷重の機能はデータの保存および管理のみです。