このダイアログボックスは、右上にある[エネルギーモデル再検討]パレットのポップアップ、[デザイン]→[エネルギー評価]→[オペレーションプロファイル]、または[オプション]→[属性設定]→[操作プロファイル]コマンドから開きます。
オペレーションプロファイルはArchicadの属性です。個別のオペレーションプロファイルを各ヒートブロックに割り当てることができます。
各オペレーションプロファイルは、1年(合計8760時間)を通して以下のデータで構成される時間単位のスケジュールに関連付けられます。
•必要な内部気温範囲
•人の発熱量
•温水供給
•湿度
使用可能なオペレーションプロファイル
選択したヒートブロックの機能に最も適したオペレーションプロファイルを、選択可能なデフォルトリストから選択します。これらのデフォルト値は、DIN 18599標準(建築物のエネルギー効率)のオペレーションプロファイルの仕様を反映しています。
Archicadのエネルギー評価機能を使用して、カスタムオペレーションプロファイルを名前変更または作成し、[使用可能なオペレーションプロファイル]リストに追加することも可能です。必要に応じて、基準となるスケジュールリスト項目の値を変更して、オペレーションプロファイルを編集することもできます。
占有データ
以下に、選択したオペレーションプロファイルの占有データを示します。
ヒートブロックの機能をより効果的に反映させるには、必要に応じて、これらの値を変更します。
•[占有タイプ]:[居住]または[非居住]
•[人の発熱量]:建築物内の人体による発熱量(W/1人あたり)
•[給湯負荷]:1人あたりに必要な温水量(l/日(1人あたり))。これは選択した建築機能に関連します。
•[湿度量]:建築物の使用により内部空気に変換される水蒸気の量(l/日)
「デイリースケジュールを編集」を選択して、デイリープロファイルエディタを開きます。このダイアログボックスには、2つの日次占有プロファイルグラフが表示され、各グラフの右側には、対応する基本値が表示されます。各コントロールは、必要な内部温度範囲、占有数、照明出力密度(単位:W/m2)、機器出力密度(単位:W/m2)を指定するために使用します。これらの項目は内部発熱を導出します。
理論上では、デイリープロファイルエディタを使用して、基準年の1時間ごとに異なる条件を定義することも可能です。
[内部気温]:1日の時間単位の許容内部気温範囲を設定します(最大/最小)。
[内部発熱量]:内部フロア面積1m2あたりの、1日のエネルギー生成量(内部発熱量)の係数を定義します(W/m2)。
•[占有数]:地域の法規制に準拠して、選択した操作に対する人の占有密度を示す値を入力します。
•[照明]:[照明]ボックスをオンにして、ドロップダウンリストから照明タイプを選択します。選択した室内照明タイプのデフォルトの出力値が、[出力]フィールドに表示されます。プロジェクトの照明デザインが評価時に使用可能な場合は、この値を手動で微調整することができます。
•[機器]:地域の法規制に準拠して、選択した操作に対する電気機器(テレビ、コンピュータ、サーバーなど)の密度を示す値を入力します。
年間オペレーションスケジュール
このデータは曜日ごとにおよび1年間を通して変化するため、オペレーションプロファイルは任意の数のデイリースケジュールで構成され、それぞれが固有の日数範囲および曜日に対応します。
デイリースケジュールごとに、以下の特性を定義できます。
•[日数範囲]:スケジュールの対象となるシミュレーションする年の期間です。
[繰り返し]および[日数範囲]は、使用時間(選択したデイリースケジュールを実行する合計時間)を定義します。
年間オペレーションスケジュールの右下隅にある未設定時間のカウンターが0以外の値である場合、基準年にオペレーションスケジュールが割り当てられていない時間があるため、[繰り返し]と[日数範囲]の修正が必要です。
年間オペレーションスケジュールの右下隅にある重複時間のカウンターが0以外の値である場合、基準年に複数のオペレーションスケジュールが割り当てられている時間があるため、[繰り返し]と[日数範囲]の修正が必要です。詳細を表示するには、重複するプロファイルの黄色の警告タグをクリックします。