エクスポート用IFC変換設定では、Archicadからモデル要素をIFC形式でエクスポートするときの要素の処理に関するルールを定義します。
詳細については、「IFC変換設定:概要」を参照してください。
[IFC変換設定]ダイアログボックス([ファイル]→[相互運用性]→[IFC]→[IFC変換設定])を使用して、変換設定の表示や修正、または新規変換設定の作成を行うことができます。
リストからエクスポート用変換設定を選択します。
選択した変換設定は、6つの変換プリセットに分類されており、それらが右側に表示されます。
プレビュー変換設定は、エクスポート用変換設定の1つです。プレビュー変換設定には、ArchicadでIFCデータを処理するために必要なデフォルトのマッピング定義が設定されています。
詳細は、「プレビュー変換設定」を参照してください。
[IFCスキーム]および[モデルビュー定義]カテゴリは、特定の標準に対応するプリセットを設定する場合に便利です(後述を参照)。
IFCスキームは特定のバージョンのIFC標準です。Archicadの変換設定は、IFC2x3(推奨)またはIFC4のIFCスキームをサポートします。
注記:IFC2x3を推奨します。こちらが最も広く使用されているバージョンです。この変換設定を使用してIFCデータを受け取るアプリケーションが、IFC をサポートしていることが確認できている場合を除いては、IFC4を選択しないでください。
モデルビュー定義(エクスポート用変換設定のみ)
モデルビュー定義(MVD)は、モデル交換の目的に応じて、IFCモデルに含めるデータと要素を変更する必要がある場合に使用することをお勧めします。エクスポートするIFCモデルが定義済みの標準MVDに準拠している必要がある場合、リストから該当するMVDを選択します。
注記:使用可能なMVDは、上部の項目で選択したIFCスキーム(IFC IFC2x3またはIFC4)に応じて異なります。
MVDとその特性の詳細については、「モデルビュー定義」を参照してください。
MVDを選択する場合、エクスポート用変換設定の一部の設定をMVDの要件に適合させる必要があります。変換設定を変更して、選択したMVDの要件に適合しなくなった場合、その変換設定は無効になり、ダイアログボックスに警告が表示され、 問題のある設定がマークで示されます。
変換プリセットの操作
変換プリセットの各カテゴリのドロップダウンリストをクリックすると、別のプリセットを表示して選択できます。プリセット名から、エクスポート用IFC変換設定でこのプリセットを使用した場合に、エクスポートするIFCモデルに与える影響を判断できます。
プリセットの設定調整や新規作成を行うには、[新規プリセットを編集/作成]を選択するか、またはプリセットの右側にある[...]ボタンをクリックします。
プリセットのダイアログが開きます(例:「IFCエクスポートの形状変換」)。
IFCエクスポートプリセットの各ダイアログには、以下の設定が表示されます。
•[使用可能なプリセット]:この変換処理に使用できるプリセットです(例:形状変換)。
•[設定]:上部で現在選択しているプリセットについて、各種データタイプに関するエクスポートの詳細な設定を行います。
•[互換性]:このプリセットの現在の設定が特定のモデルビュー定義に準拠しているかどうかを示すフィードバックです。
情報ボタンをクリックすると、設定が競合している場合にその設定を確認できます。現在のエクスポート用変換設定で、特定のMVDを使用していない場合は、この競合を解決する必要はありません。MVDとの互換性を確保するには、情報ダイアログに表示された設定を調整するか、または[設定を上書き]ボタンをクリックして問題を解決します。
•[関連変換設定]:現在定義されているエクスポート用IFC変換設定の中で、このプリセットを使用する変換設定が全て表示されます。
(エクスポート用IFC変換設定で使用される)各種変換プリセットの全ての設定については、以降のセクションで詳しく説明します。