「表現の上書き」と「干渉検出」機能は、材質を限定的に認識する機能であることに注意してください。
これらのインターフェースの材質基準(材質、材質名)は、要素のタイプと材質の割り当て方法によって適用される場合とされない場合があります。
その仕組みについては、以下のセクションを参照してください。
組み立て要素: 条件は、材質が要素設定で定義されている場合に適用されます。
ライブラリ部品:基準は、材質が[モデル]パネルの上書きを介している場合のみ適用されます。
組み立て要素: 条件は、材質が要素設定で定義されている場合に適用されます。
組み立て要素の場合、要素設定で材質が定義されていれば、そのルールが適用されます。
例えば、表現の上書きは、赤レンガの材質を含む全ての要素に"木材 くるみ"仕上げを適用します。
オリジナル |
レンガ材質を"木材 くるみ"で上書き |
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赤レンガのビルディングマテリアルを使用した柱セグメント |
要素設定(ビルディングマテリアルを使用)でセグメントに割り当てられた赤レンガ材質に基づき、柱全体に「木材 くるみ」の上書きを適用 |
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レンガ辺材質を使用した壁 |
要素設定([モデル]パネルの辺の上書きを使用)で割り当てられたレンガ材質に基づき、要素全体に「木材 くるみ」の上書きを適用 |
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赤レンガスラブ+青い開口部要素 |
スラブ設定で割り当てられたレンガ材質に基づき、スラブ要素に「木材 くるみ」の上書きを適用(ただし「開口部」は除く) |
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青いスラブ、さらにレンガ材質を持つ開口部要素 |
開口部設定([モデル]パネルを使用)で割り当てられたレンガ材質に基づき、スラブではなく開口部の材質に「木材 くるみ」の上書きを適用 |
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レンガ上面のスラブ([モデル]パネルの上書きを使用) 屋根で切断された上面 |
要素設定のレンガ材質に基づき(レンガ材質はモデルには表示されないが)、要素全体に「木材 くるみ」の上書きを適用 |
ライブラリ部品:基準は、材質が[モデル]パネルの上書きを介している場合のみ適用されます。
ライブラリ部品、オブジェクト、GDLオブジェクトの場合:
•オブジェクト設定の[モデル]パネルで材質が適用されている場合、[表現の上書き]と[干渉検出]が適用されます(これは、プロパティデータに基づく全てのArchicad出力で利用できるArchicadパラメータです)。
•これに対してライブラリ部品の[カスタム設定]パネル(これはGDLスクリプトを設定するパネルで、Archicadのパラメータではありません)でのみ材質が定義されている場合、[表現の上書き]と[干渉検出]は材質基準を適用しません。
オリジナル |
緑の材質を青に上書き |
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[モデル]パネルで割り当てられた椅子の緑色の材質 |
材質ベースの基準を適用 |
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[カスタム設定]パネルで椅子の緑色の座面を割り当て(GDLスクリプト) |
材質ベースの基準は適用されない |
組み立て要素:モデル編集により材質が「継承」された場合、結果として生じる材質は表現の上書きには考慮されません。 例えば、要素の材質は以下から取得される可能性があります。
•ソリッド編集(ターゲット要素はオペレータ材質を継承)
•その他の要素との接続
•開口部、ドア、窓など、切り取られた要素
結果として生じる材質は考慮されず、要素は表現の上書きの取得や干渉検出への関与を行いません。