梁および柱の場合:このオプションにより、1D部材の躯体の長さが軸に沿って仮想的に延長されます。
躯体を仮想的に延長する目的は、梁または柱がその他の要素との躯体接続を実現できるようにすることです。結果として、調整ルール(躯体接続が必要)を適用することができます。
これは、いずれかの終端に意図的な躯体の隙間が含まれる特定の既製要素を使用する場合に便利です(例:断熱材や詳細図用のスペースを作成する場合など)。接続範囲により、躯体が仮想的に延長されてこれらの隙間が埋まります。
重要な注記:
–このオプションにより、要素の躯体のみの長さが仮想的に延長されますが、物理モデル要素にはまったく影響はなく、1D部材は延長されません。
–追加された接続範囲は、構造解析モデルでモデルチェックを実行する際に考慮されます。接続範囲で構造接続が有効な場合、モデルチェックでは構造解析モデルとして要素が連続しているとみなします。
–柱または梁の設定で[ストレッチと縮小]または[オフセット]ボックスがオンの場合にのみ、要素に接続範囲を追加することができます。
梁または柱の設定:
1.[接続範囲]オプションをオンにします。
2.延長する長さを入力します。
この値は、接続する要素のコア間の最短距離以上にする必要があります。
この例では、梁の接続範囲を150以上延長します。
3.[開始]、[終了]、または[両方]を選択して、延長する終端を定義します。[両方]オプションを選択すると、延長する長さが両端に加算されます。
注記:終端を確認するには、[ローカル座標系を表示]をオンにして要素の方向矢印を確認します。
調整ルール:
最大許容ストレッチは接続する構造軸間の距離を超えている必要があります。この「最大ストレッチ」値は、接続範囲の一方または両方の端に適用されます。
梁の接続範囲設定により、ストレッチアジャスタが目的どおりに機能し、1D部材が接続されます。