注記:このセクションはサーバー管理者向けに記載しています。
BIMサーバーからデータのバックアップを行うためのコマンドラインツールは、ArchiCAD 14から導入されています。ツールは次のディレクトリにあります。
•MacOSの場合:/アプリケーション/Graphisoft/BIM Server/Server Modules/[バージョン番号]/TeamworkServer
•Windowsの場合:\Program Files\Graphisoft\BIM Server\Server Modules\[バージョン番号]\TeamworkServer
ここで示すバージョン番号はバージョン14の場合は1400、バージョン15の場合は1500です。以降のバージョンは同様の形式で表示されます (ここで説明するコマンドの前に、バージョン番号/TeamworkServerの相対パスを入力します)。
これらのコマンドは、高度な管理者権限をもつユーザーのみ実行してください。MacOSの場合は、ターミナルプロンプト内で通常、「sudo」を使用します。Windowsの場合は、コマンドプロンプトを管理者権限で実行します。
これらのツールは、BIMサーバー自体が書き込み許可をもつフォルダに対する読み取り/書き込みのみ行うことができます。これは、デフォルトではBIMサーバーのコマンドラインツールはネットワーク上の保存先の大部分に書き込みができないということです。ネットワーク上の他の保存先にアクセスするには、BIMサーバーのサービス(Windowsの場合)またはデーモン(MacOSの場合)に使用されるアカウントを修正する必要があります。
バックアップはバージョン固有です。バックアップを復元するには、同じバージョンのツールを使用する必要があります。これにより必然的にバージョンデータを個別にバージョン固有のフォルダにダンプするため、修正ツールを使用して容易に復元することができます。
マスターモジュールは、BIMサーバーのモジュールのうち最新のバージョン番号になります。
マスターモジュールバックアップの完成と復元
マスターモジュールバックアップを作成して復元すると、BIMサーバー上にある全てのライブラリ、ユーザー、役割およびカスタムプロパティと共に、最も新しいバージョン番号のプロジェクトが含まれます。このバックアップには、より古いバージョン番号のプロジェクトは含まれません。
マスターモジュールのバックアップを行うには:
[最も新しいバージョンの番号]/TeamworkServer/TeamworkServerBackupTool Target_folder_where_master_module_data_goes
マスターモジュールを復元するには:
[最も新しいバージョンの番号]/TeamworkServer TeamworkServerRestoreTool Source_folder_created_by_backup
マスターモジュールではないプロジェクトのバックアップと復元
これらのツールを使用して、特定のモジュールのプロジェクトデータのみバックアップおよび復元することができます。BIMサーバーのその他のデータは含まれません。特定の単数のプロジェクト、またはグループ内の特定の複数のプロジェクトのみを復元する場合は、次の「バックアップカタログファイル」のセクションを参照して、復元の際にソースフォルダとして使用する特定のフォルダに、どのファイルを移動するかを選択してください。
マスターモジュールではないプロジェクトのバックアップを行うには:
[バージョン番号]/TeamworkServer/TeamworkServerProjectStoreBackupTool Target_folder_where_the_projects_go
マスターモジュールではないプロジェクトを復元するには:
[バージョン番号]/TeamworkServer/TeamworkServerProjectStoreRestoreTool Source_folder_created_by_backup
ライブラリの復元
復元するライブラリを選択して、フォルダに配置します。その後で、次のコマンドを実行します。
単数または複数のライブラリの判別しやすい名前を決定する方法については、「バックアップカタログファイル」を参照してください。
ライブラリ(単数または複数)を復元するには:
[最も新しいバージョンの番号]/TeamworkServer/TeamworkServerAttachmentStoreRestoreTool Source_folder_of_libraries_to_be_restored
バックアップカタログファイル
名前の検索を容易に行うことができる2つのカタログファイルがあります。
•Projects.txt(プロジェクト名の検索)
•Libraries.txt(ライブラリ名の検索)
バックアップファイル名は、判別しやすい名前ではなくデータの識別GUIDで示されます。特定のプロジェクトやライブラリを選択して復元する場合は、ライブラリやプロジェクトのバックアップを復元もとから別のフォルダに移動します。
次に、バックアップフォルダの一般的な例を示します。
プロジェクトをproject.txtファイルで確認します。ここで、判別しやすい名前で検索できます。
ライブラリ名はlibraries.txtファイルに記載されています。
ユーザー、役割またはカスタムプロパティの復元
BIMサーバーマネージャを使用してユーザー(Users.BIMusers)、役割(Roles.BIMroles)およびカスタムプロパティ(UserProperties.BIMUserProperties)のバックアップを復元することができます。
詳細は、「バックアップを使用してプロジェクトデータを復元」を参照してください。