移行ライブラリ(Archicad Migration Libraries)とは
古いArchicadライブラリのオブジェクトの中には、新しいライブラリに対応しないものがあります(通常は、すでに使用されていない「廃止された」オブジェクトです)。プロジェクト内にそのようなオブジェクトが配置されている場合、移行後もそれを使用できるようにする必要があります。
Archicad移行ライブラリの目的は、最新バージョンのArchicadライブラリに対応するものがないオブジェクトのみを保持することです。移行ライブラリのサイズは、完全バージョンのArchicadライブラリよりも格段に小さくなります。
移行ライブラリを使用する理由
移行ライブラリにより、プロジェクト内のオブジェクトの欠落を防ぐことができます。移行ライブラリは、次の2つのワークフローで自動的にロードされます。
•Archicadライブラリを移行
「Archicad 28へライブラリの移行」を参照してください。
•ライブラリを整理
「複数のArchicadライブラリを整理」を参照してください。
これらのワークフローを使用しない場合、旧バージョンのプロジェクトの配置済みオブジェクトの一部が、Archicad 28の対応するオブジェクトと互換性がない場合があります。この場合、以下の点に注意する必要があります。
•古いライブラリを削除した場合、互換性のない古いオブジェクトは「欠落したオブジェクト」になります。この場合、この欠落したオブジェクトをArchicad 28ライブラリの新しいオブジェクトに置き換え、必要に応じてそのパラメータをリセットする必要があります。
•古いライブラリを新しいライブラリと一緒に保持することは推奨されません。これは重複したオブジェクトまたは余分なオブジェクトが大量にロードされ、ライブラリのロード時間が増加しエラーにつながる恐れがあるためです。
•ライブラリ部品の欠落が解消されない場合、バージョン17より前のArchicadライブラリのライブラリ部品を使用している可能性があります。その場合は、ライブラリマネージャーを使用して、プロジェクトにOld Archicad Migration Librariesフォルダを手動で追加する必要があります。
移行ライブラリの保存先
移行ライブラリは、ご使用のコンピュータにArchicadの一部としてインストールされます。2つのフォルダに別れています。
•Archicad Migration Libraries(Archicadライブラリバージョン17以降)
•Old Archicad Migration Libraries(通常、Archicad ライブラリバージョン10~16で使用可能)
また、GraphisoftのWebサイトから移行ライブラリをダウンロードすることもできます。
注記: 使用可能な移行ファイルは、お使いの言語バージョンに応じて異なります。