BIMcloudの主な機能

BIMcloudの概要

このページでは、BIMcloudの構造と特徴についてまとめています。

注:

BIMcloud Basicに含まれる機能セットには制限があります。

BIMcloudコンポーネント

  • BIMcloud Manager:BIMcloudの管理機能

  • BIMcloud Server:BIMcloudのモデル処理コンポーネント。複数のBIMcloud Serverを同じコンピュータまたは別々のコンピュータにインストール可能

  • BIMcloud Delta Cache:ArchicadクライアントとBIMcloud Server間のデータ転送を最適化するオプションコンポーネント

BIMcloudでは、ブラウザベースのインターフェイスであるBIMcloud Managerによって、BIMcloud Server、BIMcloud Delta Cache、Archicadクライアントを集中的に管理します。



  • 複数のBIMcloud Serverが1つのBIMcloudで動作可能

  • プロジェクトの場所の移動記録を保持

  • 定義された役割とともに、ユーザーリストを単一の統合された状態で保持

チームワークユーザーがチームワークプロジェクトに参加する、またはそれを開くと、BIMcloud Managerによって、使用するBIMcloud Serverのプロジェクトに自動で正確に転送され、ユーザーが操作を行わなくても自動的に接続が確立されます。サーバー管理者がプロジェクトを他のBIMcloud Serverに移動した場合、ユーザーはそのBIMcloudにサインインしなくても、中断することなく作業を行えます。

BIMcloud Servers」を参照してください。

ブラウザベースの管理ツール

BIMcloud Managerはブラウザベースの管理インターフェイスであり、BIMcloudの各機能を制御します。このツールは、WindowsやMacなどの主要OSで専用ソフトをインストールする必要はありません。コンピュータのWebブラウザを起動し、BIMcloudのアドレスを入力してログインします。

このソリューションは、インターネットにアクセスできるデバイスからアクセスすることができます。

サーバー管理者に加え、アクセス権を持つユーザーもBIMcloud Managerにアクセスしてプロジェクトの状態を確認したり、プロジェクトの[アクティビティ]リストにアクセスしたり、個人的なパラメータ(パスワードなど)を変更できます。

フォルダベースでプロジェクトを整理

プロジェクト管理インターフェースでは、プロジェクトやサーバーのフォルダーを作成することができます。



多くのプロジェクトを抱える企業は、プロジェクトを論理的な階層に整理する必要があります。フォルダ階層の作り方は、企業の戦略次第です。スタジオ、オフィス、プロジェクトタイプ、所有者、設計担当者などに基づいてフォルダ階層を設定します。このフォルダ構成により、同じBIMcloud上に全く異なる複数のビジネスユニットを設定することも可能です。これらのフォルダーの可視性は、責任に基づいて制御することができます。

特殊なタイプのフォルダであるBIMcloudプロジェクトはフォルダのようなコンテナであり、BIMcloud Managerの[プロジェクト]ページで作成します。BIMcloudプロジェクトを使用して、チームワークプロジェクト、あらゆる形式のファイル、サブフォルダを1か所に保存してください。BIMcloudプロジェクトは通常のフォルダとは異なり、ユーザーの固有のチームをプロジェクトやサブ項目に割り当てることができます。

フォルダで整理できる内容は、プロジェクトに限りません。フォルダ階層では、下位階層のフォルダや項目が上位階層のパラメータを継承するため、管理者はバックアップ戦略やアクセス許可を一元的に設定または変更することができます。フォルダのバックアップ設定を変更すると、そのフォルダ内の全てのプロジェクトと全てのサブフォルダのバックアップ設定が即座に変更されます。特定のプロジェクトが独自のバックアップ設定を必要とする場合、システム全体の継承に影響を与えることなく、簡単にカスタマイズすることができます。

フォルダは、BIMcloud Serversを整理するのにも便利です(たとえば、特定のオフィスにあるすべてのBIMcloud Serversを1つのフォルダに整理することが可能です)。これらの設定は、プロジェクトと同様に、フォルダー階層内で継承されます。

標準化されたセキュアな通信

すべてのBIMcloudコンポーネントは、通信に標準的なhttp(またはhttps)プロトコルを使用します。

httpsプロトコルは信頼度の高い安全な通信チャンネルです。企業の既存の認証情報を活用することにより、BIMcloudではセキュアなチャネルを通じて通信を行うことができ、第三者による機密データへのアクセスを防止して遠隔地から作業を行えます。

ユーザー管理とユーザーグループの効率化

BIMcloudでは、国際的に標準化されたLDAPプロトコルを使用して、既存の企業内ユーザーディレクトリを統合します。

多くの従業員を抱える企業では、一般的にユーザーディレクトリサービスを導入しています。BIMcloudでは、他のソフトウェア(電子メールサーバーやイントラネットなど)と同様にこのユーザーディレクトリにアクセスでき、同時に複数のユーザーディレクトリにも接続できます。また、BIMcloud Managerにユーザーディレクトリグループを複製することもできます。必要に応じてアドホックユーザーグループを作成することもできます。

ユーザーは、会社のコンピュータにログインするのと同じログイン名とパスワードを使用してチームワークプロジェクトに参加します。これにより、会社のユーザーリストの維持管理を大幅に簡略化できます。

LDAP - ユーザーディレクトリ」を参照してください。



細かいアクセス権の管理

BIMcloudでは、BIMcloudの全てのリソース(ユーザー、役割、ライブラリなど)に対して、ユーザー権限を細かく設定することが可能です。

遠く離れた各地にオフィスを持つ企業では、サーバーマネージャの権限レベルが異なる複数のユーザーが作業を行う場合があります。BIMcloudでは、非常に精度の高いレベルまでアクセス権の設定を行うことができます。例えば、サーバーマネージャのアクセス権限を、管理が必要なユーザーのみに制限できます。同様に、サーバーマネージャのハードウェア機能(再起動など)の管理権限を、特定のサーバーに制限できます。

協力会社もBIMcloudでの作業が可能な場合は、BIMcloudの他のプロジェクトやユーザー、設定が表示されないよう、アクセスを特定のプロジェクトに制限できます。

アクセスパネルを参照してください。

多言語サポート

BIMcloud Managerインターフェースの言語は、インターフェイスの右上隅に配置されている言語ポップアップですぐに変更できます。





世界各国に複数のオフィスをもつ企業では、多くの場合オフィスごとに現地の言語を使用します。BIMcloud Managerにログインした現地オフィスのユーザーは使用言語を変更できます。この変更が会社内の他のユーザーに影響を及ぼすことはありません。また、BIMcloud Managerに対して設定や変更が行われることはありません。

BIMcloud Delta Cache(以前の商品名:BIMcloud Proxy)



複数のArchicadクライアントが同じ場所で作業し、プロジェクトがリモートのBIMcloud Serverにホストされている場合、同じデータを各クライアントごとに1回ずつ、複数回ダウンロードする必要があります。この余剰な作業によりサーバーの負荷が増加し、使用可能な帯域幅が減少します。

BIMcloud Delta Cache コンポーネントは、クライアント側でデータをキャッシュすることにより、ArchicadクライアントとBIMcloud Server間のデータ転送を最適化します。一度Archicadクライアントでプロジェクトの一部をダウンロードすると、BIMcloud Delta Cacheによってデータがローカルにキャッシュされ、そのデータが同じデータを要求する次のArchicadクライアントに対して提供されます。

BIMcloud Delta Cache」を参照してください。