スラブ、壁、および単一平面屋根は、構造解析モデルでは2D部材として表示されます。
2D部材は、要素の躯体平面の中心に沿って生成される平面の表面です。2D部材には、少なくとも4つのノードとそのノードをつなげる1つの表面領域が含まれます。
解析部材は、調整しないかぎり物理形状の外側を延長しません。
2D部材の色は、「構造解析モデル表示(環境設定)」でカスタマイズします。
構造解析モデルの2D部材になる要素は?
スラブ、壁、および屋根は、以下の条件を満たす場合、構造解析モデルでは2D部材を生成します。
•構造耐力要素
•躯体を含む
•要素設定で[構造部材]チェックボックスがオンである
•形状がサポートされている(下表を参照)
要素タイプ |
図形 |
構造解析モデルの部材か? |
スラブ |
全て |
可 |
壁 |
直線 |
可 |
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曲線 |
可 |
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傾斜(直線) |
可 |
二面傾斜 |
不可 |
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台形 |
不可 |
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傾斜、二面傾斜(曲線) |
不可 |
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断面形状 |
可 |
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ポリゴン壁 |
不可 |
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屋根 |
単一平面 |
可 |
複合平面 |
不可 |
スラブ、壁または屋根の設定の[構造解析パラメータ]パネルを使用します。
構造機能を構造耐力要素に設定します。これは[分類とプロパティ]パネルにある[構造機能]制御と同じ制御で、同じ値です。
このチェックボックスはデフォルトでオンになっており、この要素は構造解析モデルに2D部材として含まれます。
注記:
–[構造機能]が[構造耐力要素]に設定されている場合のみ使用可能です。
–要素が複合構造または断面形状の場合、構造解析モデルに含めるには少なくとも1つの躯体/構成要素を含んでいる必要があります。
構造解析モデルに含めてはいけない要素の場合は、チェックボックスをオフにします。(例えば、地下階の薄い防湿膜)。
構造動作設定は、FEMベースの構造解析プログラムでの部材の動作、特に、この要素がどのタイプの力を支えるように設計されているかを定義します。
以下のオプションを選択して、部材の構造動作を定義します。
•シェル:全ての荷重を受けます。
•プレート:要素は平面に垂直の荷重を受けることができます。
•壁:要素はその平面に沿った荷重を受けることができます。
使用可能な定義は固定で、カスタマイズできません。
ここでの適切な選択は、受信側の構造解析プログラムによって異なります。一部のソフトウェアでは、この構造動作設定に基づいて受信した要素をフィルタします。エクスポートした2D部材が受信側のソフトウェアにインポートされない場合、Archicadでその構造動作定義の調整が必要になる場合があります。
この定義は要素の作成に使用するツールとは完全に無関係です。つまり、垂直壁の動作を「プレート」または「シェル」に設定でき、水平スラブの動作を「壁」に設定できます。
構造動作設定は物理モデルには反映されません。
デフォルトでは、全てのチェックボックスがオンです。
•小開口部を無視
•ストレッチと縮小
•オフセット
つまり、対応するアジャスタおよび開口部フィルタ([生成ルール]ダイアログで定義)が2D部材要素に影響を与えます。
「構造解析モデルの生成ルール」を参照してください。
調整からこの2D部材を除外する場合は、チェックボックスをオフにします。
[オフセット]チェックボックスがオフの場合:
この要素のz軸(2D部材の平面に垂直な軸)に沿った偏心を、グラフィックでまたは値を入力して再定義します。
「偏心」を参照してください。
変換と回転
「端部/エッジリリース」を参照してください。